回寅治 "苦役列車" 2026年6月3日

苦役列車
苦役列車
西村賢太
私にはなかなかハードな読書体験だった。 個人的に性の描写が緻密で若干キツかったが、主人公(であり作者自身でもある)の貫多が己を客観視できつつできていない、鈍感でいい意味の醜さも十分にあるのがいいなと思った。 ハードコア読書体験を積むことが目的だったので、良い読書体験であったことは間違いない。 ネタバレ含む感想→ 自分に性犯罪者の血が流れていることを、惨たらしい性的な妄想と自慰によって自覚し恐怖するシーンが、とても気持ち悪いと同時に一番リアルな心理に触れた気がする。自らの宿命的なものを、他でもない自分自身の振る舞いを通して理解する瞬間ってかなりきついけれど、人生でそういう時ってあるよな〜と変な共感を寄せたり。。。
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