苦役列車

7件の記録
しゅう@shuu622026年4月15日読み始めた読み終わった(ネタバレ有) 故西村賢太氏の「苦役列車」を手に取った。 「苦役列車」が人生のメタファーである事は自明だが、これぞ純文学と言いたくなるほどの筆致で描かれる暗鬱とした北町貫多の日常に思わず一気読みしてしまった。 近年では人間関係に問題を抱える人や行為をコミュ障と一括りで語られる事が多いが、その実どういった問題を抱えているかは千差万別で、この北町貫多はおのれに潜む暴力性や性なるものに対するコンプレックスを抱えている。 自己評価は低いのに自意識は強く、他人を見下す内面は、疎ましく思いつつもある種の共感を起こさせる。 ようやく出来た友人と呼べる人間を自らの手で離していく様は無常を誘い、貫多の世界を垣間見る事しか出来ない事に悔しさを感じた。 「苦役列車」は110ページほどで、「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は40ページほどの短編で読みやすいが、描かれる世界は強烈で濃密。 「落ちぶれて〜」のぎっくり腰の痛みの生々しさは読みながら目を細めるほど。 どちらの作品も西村賢太節を存分に味わえると思う。
- みつき@mitski2026年3月22日読み終わったうらぶれた小説。私小説らしいが、19歳でこのような生活をしていた人が居たのだと思うと辛くなる。しかし、読んで思ったのは文学は心の支えになるのだなということ。



たご@clan_19672025年12月26日読み終わったどうしてうまくできないんだろう。いくら働いたって、お金は使えば無くなるのだし、無くなればまた働かなければいけない。働いて、二、三日分の食い扶持を得て、使って、また働いて。その繰り返し。せめて次の日の食費くらい貯めておけよと思ってしまうが、わかっていてもできないし、ときどきそんな自分を堪らなく思う感受性はもっていながら、けれどもその感情もいっときのもので、次の日にはどうでもよくなってしまうのだろう。虚しい。










