
bluebird
@Reads_0229
2026年6月4日
「もののあはれ」の訳し方
大野ロベルト
読み始めた
読みかけ積読
第1課の俳句を読んでいる。
「閑けさや岩にしみ入る蝉の声」の「しみ入る」にpenetrateとstingの訳語があてられている。辞書によると、penetrateには「貫く」以外に「浸透する」の意味もあって目からウロコ。「しみ入る」からくる語感は、ブッ刺すような直線的なものじゃなくてじわじわ広がるものだと思うから、stingよりpenetrateの方が訳としては好み。
なお、『おくのほそ道』の英訳として主流なのは「The Narrow Road to the Deep North」とのことだけど、「The Narrow Road to the Interior」の訳が好き。英訳をみて改めて『おくのほそ道』は心の旅路なんだなと思う。
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「言葉の大鉱脈を歩くその作業は楽しく、驚きに満ちている。なぜ驚くのかと言えば、ああでもない、こうでもないと頭を絞るうちに、言葉に関する思い込みが、ひっきりなしに揺さぶられるからである。絶えず揺れ続ける言葉の本質を身をもって知るのに、翻訳に触れる以上の方法はないと言っても大過ないだろう。」(p.30)

