
トラ
@Toreads1234
2026年6月4日
ありか
瀬尾まいこ
母子の話。びっくりするような事件がある訳ではなく、日常を丁寧に丁寧に積み重ねて、人の成長を感じさせてくれる。
ひかり(5歳-6歳)の言動がかわいすぎる。名前の通りこの話の光・希望となっているし、「おけつもの」とか「落ちてないし、こぼれてないよね?」など言葉でも救ってくれる。
ラスボスとの戦いはきついところがあるが、成長に必要な展開。
不安があることはわかるが、颯斗・三池・宮崎が最高。そこに林田も加わり、無敵の布陣に。ただ、現実はこの「家族・ママ友・仕事」においていい関係が築けている人がどれほどいるか。ネタバレするとシンママが上手くいくストーリーで、とても希望に満ちているけど、どうにもならずしんどさに押しつぶされている家庭がたくさんあるんだろうな。似たような状況にある人に、希望も絶望も与えうる物語だと思う。薄い依存先をたくさん作ることの大切さ。
「美空(みそら)を育てることに必死で(後略)」(p.52)
初めて「美空」と呼ばれる。「ママ」と「姉さん」はもっと前に出てきている。「美空」としての自分があまり認められず、好きになれていないんだろうな。
「(前略)じゃなかった。すごくうれしい。」(p.106)
美空がどんどん変わっていく。
「宮崎さんの子どもさんなら、それこそしっかりしてそうですけど」(p.115)
難癖に近いけど「子どもさん」っていうゆるい表現が、おおらかさとかを感じさせて凄くいいと思った。
「私なら、ひかりを笑顔にできる。つらさを和らげることができる。私にしかできないことがあるのだ。」(p.210)
完全に仕上がった。
こちらのリテラシーの問題だけど、会話のリアリティって本当に難しいと感じる。6歳が「まっさら」って使うかなとか、大人同士の会話を子供って意外と聞いてない?とか。
