
めのうのめ
@agete
2026年6月6日
ヤンとシメの物語新装版
町田純
読んでる
「ヤン君、あの星の光がよく見えないなんて」
「ウン、でもにじんでいても虹のようにきれいですよ」
「でもそれは残念だなあ。くやしいなあ」
シメ君はしきりに残念がったが、ボクはボクで、それなりに満足していた。ボクにはボクが見える以上のものは見えないのだから、シメ君ほどはっきり見えなくても、それほど重大なことには思えなかった。シメ君が黒い縁取りのあの目でどのように見ているか、ボクにもほかの誰にも決してわかりはしないことだった。