ヤンとシメの物語新装版

ヤンとシメの物語新装版
ヤンとシメの物語新装版
町田純
未知谷
2014年1月1日
3件の記録
  • めのうのめ
    めのうのめ
    @agete
    2026年6月7日
    「……この大地と自然の中に生きている限りだれでも必ず平等なのです。生物学的な、種族的な、宗教的な、歴史的な優劣などあり得ないはずなのです。  ボクは自分一羽で生きていることに誇りをもっていますが、いや誇りをもつなんてお笑い種ですよね。当たり前のことなんだから、でもとにかく自分一羽の孤独を通して、一羽、一頭、一匹、個々の価値を認めることができます。  だからこそ、この一羽一羽、一匹一匹の生存の権利を侵すことは断じて許せないのです。一羽の価値は、一つの国家や一つの宗教より大きいものです」
  • めのうのめ
    めのうのめ
    @agete
    2026年6月7日
    「……雨粒の一滴一滴にも、雪の一つ一つの結晶にも、寂しく吹く秋の風や草の一本一本にも、ちっちゃな神様がすんでいるんだよ。それはみんな君に優しく寄り添うために来たんだ。だから君は一匹ではないんだよ、いつも。いや、永遠に! そして、君自身の中にだって、このボクの中にだって、小さな神が存在しているんだ。……でも、君はやっぱり君だけどね。ボクはボクで。それぞれに住んでいる神様がみんな違うようにね。ヤマナラシはヤマナラシで、ハシバミはハシバミなんだ」
  • めのうのめ
    めのうのめ
    @agete
    2026年6月6日
    「ヤン君、あの星の光がよく見えないなんて」 「ウン、でもにじんでいても虹のようにきれいですよ」 「でもそれは残念だなあ。くやしいなあ」 シメ君はしきりに残念がったが、ボクはボクで、それなりに満足していた。ボクにはボクが見える以上のものは見えないのだから、シメ君ほどはっきり見えなくても、それほど重大なことには思えなかった。シメ君が黒い縁取りのあの目でどのように見ているか、ボクにもほかの誰にも決してわかりはしないことだった。
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