
なつまる
@jinbe1708
2026年6月6日
凍りのくじら
辻村深月
読み終わった
直近は中華SF三体を堪能したので、一度趣向を変えて、まったく違った作風の国内作家さんの本を何か一気読みしたくて、積読コーナーを眺めて手に取った一冊。
辻村深月さんの作品を読むのは初めてであり、最初に読むのは、ときどきおすすめで見かける『凍りのくじら』にしようと決めて温め続けたもの。背表紙のあらすじと帯文以外の前情報は入れない状態で読んだ。
作品のタイトルと、主人公の名前にある『帆』の字からのイメージから「この船はすごくたくさんの景色を見せてくれるけれど、最後は一体どこに向かっているのか?」という目的地のわからない航海途中のような、不穏で不思議なゆらゆらとした感覚が心地よかった。
どういう話かと説明しようとしても上手く伝えられない話なのだけど、後半はボロボロ泣いてしまったり、思いもしなかった展開が待っていたりと、夢中で一気に読んだ作品だった。これはすごい本だよ。

