

なつまる
@jinbe1708
読み終わった本だけ記録する用
フォローしてくれた方のアカウントに飛んで、自分と同じ嗜好の本が並んでいるとグッとくる
- 2026年7月3日
- 2026年6月30日
自転しながら公転する山本文緒読み終わった立てなくなった。読むことが自傷行為になる本は初めてだ。逃げ出したくなりながら、最後まで読んだ。心臓の血液が全部鉛になったみたいに重い。 触られると痛くて耐えられないから絆創膏を貼って見えないようにしていた傷を暴かれたような。 昔殺してもう二度と会わないと思い出が亡霊となって現れたような。 貫一が昔付き合っていた恋人と重なる。 運命を予感させる出会い方、一般社会からはみ出た生き方、言葉足らずだけど温かい愛、ティファニーのネックレス、罪過と失望。 あまりにも似すぎて、重ねてしまう。 都と違ってわたしは貫一に二度と連絡をしないことを選択した。 それが正解だと思っていた。 でも、本当にそう?わからなくなる。 もっと早くこの本に出会えていたら、あるいはわたしは今も彼と一緒にいたのだろうか。 いや、わたしはわたしだ。都にはなれない。 人生の操縦桿を自分で握っていない自分の頼りなさに吐き気がする。それでも自覚できてよかった。克服はまず自覚することから始まると思う。 自分の人生を克服できたら、またこの本を読みたい。 - 2026年6月29日
あなたはなぜ雑談が苦手なのか桜林直子読み終わったこと新書においては、読み心地としてはパキッとした文章や歯応えのある文章を求めているんだということに気づいた。この本は新書というより、エッセイに近いものを感じた。 本のテーマとしても、雑談のハウツー本だと思っていたけど読んでみたらそうでもなくて、全体的になんか肩透かしを食らった感じだったな…。 とはいえ、著者の方はプロの雑談サービス提供者=雑談を生業にしてる人、なので、そもそもアカデミックな観点から雑談を語るような本じゃないんですよね。 話があちこち逸れてもはや半分くらいは雑談と関係ない話が書かれてたり、何度も同じメッセージが繰り返し出て来たりして、後半はちょっとしんどさがあった。 でも、まずはやってみよ精神は素直に「そうだよな〜」って思ったし、自分を過不足なく知ることは生きるってこと全般に役立つメソッドだと思った。 - 2026年6月28日
テロリストのパラソル藤原伊織読み終わったストーリーが面白いのはもちろんなんだけど、文章が好みというのも相まって、気づいたら読み終わってた。楽しい読書時間ってあっという間なんだよな…って久しぶりに感じたかもしれん。 すっかり藤原伊織先生の虜になり、他の本も全部読むぞと決意。 あとこれ、文春文庫版を読んだんですけど講談社文庫版もあるんですね??そっちの解説も読みたすぎる。 - 2026年6月27日
- 2026年6月27日
- 2026年6月24日
対馬の海に沈む窪田新之助読み終わった - 2026年6月14日
ストーナージョン・ウィリアムズ,東江一紀読み終わった派手な事件や死人が連発するような小説より、ただ「現実にありそうな人生」を描くフィクションの方が、よっぽど読む時に痛みを伴う。そんな読書体験だった。 大学教師である主人公の人生は、理不尽な人間関係やキャリアの停滞に満ちている。これは一人の男の静かな一生でありながら、現代の私たちが直面する「仕事の苦しみと誇り」を描いた、究極のお仕事小説でもある。 彼の凡庸ながらも苦楽がある人生に「どうか救われてほしい」と願うとき、小説が鏡となり、その願いはそっくりそのまま現実を生きる自分自身の未来への祈りとなって跳ね返ってくる気がした。 - 2026年6月10日
DANGER村山由佳読み終わったソ連人の師に教わったバレエに魅了され、開戦そしてシベリア抑留まで壮絶な体験を経た久我一臣の生涯を辿るストーリーは、フィクションとノンフィクションのバランスと心理・背景描写が見事で最初から最後まであっという間に読まされた。 戦争を経験した語り部が少なくなってしまった今、戦争が引き起こした悲惨な過ちを下の世代に伝えていくためにも、このような小説がもっとたくさんの人に読まれてほしい。 政治的にあまり好ましくないと感じる国でも、その国の文化のことは嫌いになれないという矛盾は、文化の持つ可能性と強さを感じた。文化は人種や世界政治を超えていかことの出来る、素晴らしく平和的な武器なんだ。 - 2026年6月6日
凍りのくじら辻村深月読み終わった直近は中華SF三体を堪能したので、一度趣向を変えて、まったく違った作風の国内作家さんの本を何か一気読みしたくて、積読コーナーを眺めて手に取った一冊。 辻村深月さんの作品を読むのは初めてであり、最初に読むのは、ときどきおすすめで見かける『凍りのくじら』にしようと決めて温め続けたもの。背表紙のあらすじと帯文以外の前情報は入れない状態で読んだ。 作品のタイトルと、主人公の名前にある『帆』の字からのイメージから「この船はすごくたくさんの景色を見せてくれるけれど、最後は一体どこに向かっているのか?」という目的地のわからない航海途中のような、不穏で不思議なゆらゆらとした感覚が心地よかった。 どういう話かと説明しようとしても上手く伝えられない話なのだけど、後半はボロボロ泣いてしまったり、思いもしなかった展開が待っていたりと、夢中で一気に読んだ作品だった。これはすごい本だよ。 - 2026年6月5日
三体ワン・チャイ,光吉さくら,劉慈欣,大森望,立原透耶読み終わった大変長らく積読コーナーで並んでいたが、ついに…三体シリーズ着手!まずは1冊読み終わったが、噂に聞いていた期待を裏切らず面白い!!! なるべく描写を脳内イメージ出来るよう、普段よりもスローペースでちびちびと読み進めた結果、一冊読むのに数日かかってしまった。読み応えがあるSF作品は、「着いていくぞ…!」と頭使いながら読んでいく感じが気持ち良くて好きだな。 次、黒暗森林に進む。 - 2026年5月20日
- 2026年5月18日
- 2026年5月14日
言語化するための小説思考小川哲読み終わった小説家の頭の中を覗かせていただけてありがたい。 この本を通して文章の書き方を読み解くことで、本を読む時の視点や着眼点も増やすことができた。 確実に今後の本の読み方を変えてくれる一冊。 - 2026年5月3日
僕が殺した人と僕を殺した人東山彰良読み終わったいわた書店さんの一万円選書その5 少年時代に発生してる仲間内での喧嘩の殺傷能力が基本的に高すぎて、こんなことがあったら友達辞めてるわ…みたいな強烈エピソードがたくさん出てくるのに、なぜか毎回仲直り出来てる。むしろ何があっても決別しないから正面衝突しに行くのか。 自分が怪我を負ってでもぶつかりに行くみたいなコミュニケーションを取ったことがない人生を送ってきた私には少年たちの姿はあまりにも眩しかった。 - 2026年5月2日
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)米原万里,長尾敦子読み終わった『オリガモリゾウナの反語法』が面白いという話をどこかで聞いて、読んでみようと思っていくつか書店を覗いてみるも、タイミングが悪いのかなかなか見つからない。 しかし米原万里さんの他の作品は陳列されており、中には古本屋で破格の値段が付けられている本もあり、米原万里さんの本はまだ一つも読めていないけどきっと面白い本を書く方に違いないという期待と自信を込めてせっせと集めることにした。この本もその一つ。おかげで今我が家には、米原万里さんの本が4冊ほど積まれている。 タイトルが面白いものばかりでどれも魅力的だが、なんとなく赤い表紙に惹かれてまずはこの本からと読み、あまりの面白さにあっという間に読み終わった。どうして今まで米原万里さんのことを知らなかったんだろう私。 ロシア(ソ連)とその周辺国の歴史についても何も知らなかったことをとにかく突きつけられた。でもじゃあアメリカは?中国は?イギリスは?外国の歴史でわたしが知ってることって、一冊の本のたった一行くらいのものなのかもしれない。ロシアだけじゃない。今ある国の数だけ、現在に至るまでにたくさんの人間が作ってきたドラマがあるんだ。さらに白状すると、自国である日本のことも、多分そんなに知らない。 もっと知りたい。知らないといけない。 - 2026年4月30日
- 2026年4月30日
読み終わった何かを勉強することは自己破壊である。これまでの自分が一度壊されて、また組み直される。 かっこいい…! もっと早くに、中高生の頃に、この本と出会っていたら…と、勉強を本気でやってこなかった自分を責めたけれど、この本からもらったのはそんな表層的な戒めじゃない。 今自分を取り巻くノリに満足していたら無理に勉強しなくたって良い、それはそれで幸せなことだから。でも、今の自分がそんなに好きじゃないとしたら? 自分を変容させるための一つの方法として、何か勉強してみるのも良いかもしれない。良い大学に入るための勉強や、仕事で使うための勉強だけじゃなくて、純粋な興味や疑問からアクセスした先の領域について学んでみる。そこから得た知識や知見によって、自分の生活、ひいては人生を俯瞰的に見る視点が増えるかもしれない。小説の中の語り手のように。 わたしは読書が好きだ。自分の人生を小説のように楽しめるなら、こんなに嬉しいことはない。 - 2026年4月28日
けんちゃんこだま読み終わったいわた書店さんの一万円選書その4 たまたま数日前、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件(津久井やまゆり園事件)の記事を読んだり、YouTubeを見たりした後で、この本を読んだ。 素晴らしい作品だったし、何度も涙がにじむシーンもあった。 このタイミングで読んだという要因が強いことはもちろんわかっているけど、読みながらどうしてもやまゆり園事件のことが頭によぎり、ギリギリで成り立っている障害者福祉施設の現場がたくさんあるという現実を考えしまった。 現実はこの本のように温かい世界だけじゃないんだろうけど、だからこそせめてぬくもりを味わえる小説を読むことが出来てよかったかも。 - 2026年4月27日
パリのすてきなおじさん広岡裕児,金井真紀読み終わったいわた書店さんの一万円選書その3 この本に登場するおじさんたちはみな、自分の出生やこれまでの人生といった背景から裏打ちされたであろう揺るがない軸、いわばポリシーのようなものがある。それは全員違っているけれど、全員かっこよくて、確かに「すてきなおじさん」ばっかり。 想像の数倍良い本だった。ありがたい選書に感謝である。
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