
こむぎ
@Me1234
2026年6月6日
ある男
平野啓一郎
読み終わった
出版された当時だったと思うが、なんだか表紙がかっこいいからという浅薄な理由で珍しく単行本を買い、一回読んだけど交換の設定からしてややこしくて理解できず、内容もさっぱり覚えていなくて、また読んだ。
再読の本に影響されているのも大きいが、あまりに覚えていないので、感覚的には初見だった。
その人がその人であるということは、どうやって成立するのか、と思った。個人の中だけでは完結しない。
「愛に過去は必要か。」というのは、個人内あるいは個人間に確かにあるものは、社会(=これまで自分が生きてきた過去+自分がそこに至るまでに存在したすべての過去)と分けられない、という話だと思った。特に、現在の社会の制度や雰囲気がすみっこに追いやってしまいがちな属性とされる人々にとって。でもそれは個人の問題ではない。
谷口大佑だけがいい人のように読めたことがなんでだろう、とちょっと疑問だった。
以前、仕事名と銀行口座名が違ったときに、本人だという証明を出してほしい、と先方から言われ、「私だって言ってるだろ!」と途方に暮れたことを思い出した(直接は言わなかった)。社会に認めてもらえないと私が成立しない。

