繁栄はん "容疑者Xの献身 (文春文庫)" 2026年6月7日

容疑者Xの献身 (文春文庫)
映画を何度か観たことがあったため、原作も読んでみた。 結論から言うと、原作の方が私は好きです。 以下2点を踏まえて。 ①湯川と石神の、細かい心理戦のようなやり取りの描写 ・無駄のない描写がとても読みやすい。 石神へのセリフ一つにも、湯川の意図が秘められていたということが後に分かる。 また、冒頭描写から伏線が貼られている点は圧巻です。 ②靖子の性格の悪さがしっかりと描写されている ・被害者意識で生きてきて、それでいて人を殺すような人間。しっかりと犯罪者思考の片鱗が見えます。個人的にはとても嫌いです。 しかし、ここまで嫌いと思える女性キャラを描ける東野圭吾先生には脱帽します。 総括 映画版と原作はかなり印象が異なる箇所があります。(石神の外見やキャラなど) どちらも、とても良い作品だと思います。映画の登山のシーンは原作にはないため、なぜ追加されたのか考えてみました。 原作のまま映像化するとやや平坦になるから。ではないかと思いました。 そのため、登山というインパクトのあるカットを追加したのかなと思います。 個人的には二人の関係性が補完される良シーンだと思いました。
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