
はな
@hana-hitsuji05
2026年6月7日

社会を結びなおす
本田由紀
読み終わった
図書館本
図書館で借りた
とにかくすぐ読みたかった。
岩波ブックレットシリーズ、本当に興味深いのが多すぎるけど、デモのスピーチがなかったらこのタイトル見ただけでは、自分が読む本の優先順位としては高くなかったと思う。
「社会」という言葉は、私にとってまだモンゴル高原くらいの広大さを感じていたから、この本を読んでまるで上空から大陸を見下ろす鳥の気分になった。
植物の葉っぱをちぎってきて顕微鏡でのぞいたら肉眼では無理な気孔が見えた、とも似てる。
色んな距離感で自分の周辺に起きていることを観察、考察すると、見えてくるものがどんどん変化していく。
戦後の日本でみんなが目指した「当たり前の形、幸せ」は、色んなタイミングがものすごい確率で一致した時期に起きた稀なこと。
稀なので綻びが生じて、これから先の継続はこの本が出版されたおよそ10年前すでに難しいこと。
自分の心血や時間を注ぐ分野を性別と年齢に応じて役割分業したこと。
①人口要因(子どもが沢山生まれて高齢者は少なかった)
②国際関係要因(アメリカの思惑もあって、核の傘に守られることで軍事負担を肩代わりしてもらい経済成長に集中した。他国は日本の経済発展を脅かすほどの存在にはなっていなかった)
③エネルギー要因(石炭から石油へ。エネルギー革命によって産業化の速度が加速)
④自然要因(阪神・淡路大震災が起きるまで、広域に甚大な被害を及ぼす巨大地震がなかった)
こういう視点で自国や戦後の歩みを学んだことがない。目から鱗。
全然「当たり前」じゃなくてビギナーズラックくらいの運の重なりの中に自分の人生が含まれている。
誰かが「これでいこうぜ!」と言ったわけじゃないのにこの流れが生まれていることを考えると、どうやって変わっていけるのか考えてしまう。
そして、繰り返して固定化された価値観や慣習を、自分の意思ではなく外部圧力によってやっと止めたり、進路変更している事柄(事件?)のことを思い出す。
変わろうと思う時に、変われるものだろうか。
私たちは、どのタイミングで薄々とハッキリと気づいてしまったことを修正していけるんだろうか。
また取り返しのつかない道を選んで変だな、嫌だなと思っているのに、それに従うのか。
この本、高校の社会とか大学くらいの10代から、割と若いうちに触れておいた方が良い気がする。









