
semi
@hirakegoma
2026年6月7日
村に火をつけ,白痴になれ
栗原康
読み終わった
伊藤野枝やその周囲の人々の話は非常におもしろかった。無政府主義者たちの行動や考え方は、あっけらかんとしていて清々しいところがある。
正直なところ、筆者のノリがちょっと苦手で、手放しに賛同できるわけではなかった。
快楽主義、行動主義が強調されすぎている気がして。筆者はそこが好きなんだろうけど。
個人的には最後のブレイディみかこ氏の解説が良かった。
野枝の中には分断に対する反発と同時に、それに取り込まれてしまうナイーブな自覚が両立しているところに、魅力を感じる。
権力に立ち向かって理想を実現するというよりは、境界そのものを破壊していくこと。
この本のエンタメ性は楽しみつつも、「アナキスト」という先入観を持たず(自分との境界を作らず)、フラットな姿勢で読んでいくと、「野枝性」が感じられると思う。

