猪
@ibu4_618
2026年6月7日
春にして君を離れ
アガサ・クリスティ,
アガサ・クリスティー,
中村妙子
読み終わった
※少しネタバレ含みます。
自分が絶対に正しいと信じて疑わなかったもののせいで、自分の、そして大切な人の人生が取り返しのつかない結果に終わってしまうという事実に、言葉にできない残酷さと苦しさを感じた。また解説を読んで、そういう見方もあるのかと感心した。読む人によって受け止め方が大きく異なるのかもしれない。
そして愛とは何なのだろうかと考える。愛とは勇気なのか、その対極にあるのは怯懦(臆病さや怠惰)なのか。
この物語を通して描かれる愛は、能動的な行動としてのそれのような気がする。一方で、日本人によくあるような、長く誰かと一緒にいることで生じる「情」のような、ある意味消極的で怠惰な(?)態度としてのそれもあるような気がしている。
どちらが正しいという話ではきっとない。ただ言えるのは、愛には勇気が必要な場面がある、ということなのかもしれない。

