春にして君を離れ

110件の記録
- まお@mao_ssss2025年7月4日読み終わったこんなに見ちゃいけないものを見ちゃえる本があるのか!!!!! 初アガサ・クリスティでした。 なんてことをするのか。 あまりにも「人間」を描き過ぎている。 古臭さなんて一切感じない。人間とはこういうものなんだ、いつの時代も。 自分の見たいものだけを見て、信じたいものだけを信じ、勝手に他者を悪者に仕立て上げ、勝手に優位に立ったような気になる。 戦争なんか起こるはずがないと言いながら、隣にいる人を殺してることに気付かない。殺された側は忘れない。けれど殺した側には自覚がない。なぜならそこには「あなたのために」という大義名分があるから。大義名分があれば、人は人を殺すし、戦争も起きる。 人生は一瞬一瞬が選択の連続だから、彼女がラストに行った選択に、とても恐怖を覚えた。 こうやって間違えていく、分かり合えるタイミングを逃し続けてきたのだなと、彼女の過去全てに思いを馳せた。そして自分にも。 ずっと不穏で、ずっと怖くて、ずっと嫌な気持ちになる1冊だった。とても面白かった。間違えないようにしたい。できるかぎり、心に素直でありたいと思う。それはとても難しいだろうけど。
- MooDeng@MooDeng_12212025年6月27日買った読み終わった感想初アガサ・クリスティー。 怖くはない。ある種ありふれた価値観と人間像。 でも1940年代から2025年に語りかけてくる女性の声はちっとも色褪せていない、この現代のどこかから語られた声だと感じた。
- ゆらゆら@yuurayurari2025年6月24日読み終わった探偵も出てこなければ殺人事件も起きないのに、とても恐ろしくて哀しい小説だった。前半はまるで“信頼ならない語り手”ではないのか。アガサ先生はこんなのも書いているんだな。老後の楽しみにと思ってたけど、ちょっとずつ読んでいこう。 (24.3.31読了)
- とな@momo12152025年6月18日読み終わった多忙な日々を送る中、旅の途中で足止めされ出来た時間で自身を振り返る主人公。 主人公の頭の中を覗いてるような文章で、自分は正しいと信じてた事が崩れかける絶望がよりダイレクトに伝わってくる。 他人事みたいな話だけど自分にも当てはまるかも…と考えさせられます。
- はら@haraheri_56562025年6月15日読み終わった仕事が忙しかったせいもあって読了まで4か月かかったけど、後半はぐんぐん読み進んでしまった。 自分の親の年代にこういう思考の人多いと思うけど、人の気持ちを理解できず、自分の正義を信じたまま妙齢になる人が割と普通にいる事って、自分が歳とったからこそ理解できる感覚なのかも。 若い頃はそんないわゆる毒親に育てられて大変だなという気持ちが大きかったけど、私もそんなに変わらない人になる可能性もあるんだよなと今は思う。2025.2.16→2025.6.15
- つくえ@tukue_mon2025年6月13日読み終わったちょっと開いた何回も読みたく無い様な気持ちになるのに、その気持ちを忘れないように出来るだけ時間をあけてまた読み返すとおもう 映像や舞台やってないから調べたら舞台を一度やっていた。 勝手にキャスティングする趣味があるので、読んでる最中ロドニーをスタンリー・トゥッチにしていたが髪の描写が出てきてすぐに誤った
- ズゴ子@zugocco2025年6月12日読み終わったaudible田島玲子さんの朗読が本当に素晴らしく、自分の価値観しか持たない中年の女は、我が母に、最終形では我の姿になって、我の耳元であーだこーだ言うのだ こんな臨場感こわすぎる
- あさぎ書房@ASAGI_BOOKS2025年4月27日読み終わった誰も死なない。探偵も出てこない。それでもばっちりアガサ・クリスティーだった。 恋愛ものと思い込んで躊躇していたが、もっと早く読めばよかった。先が気になってどんどん読み進めた。 登場人物が少ないので、海外文学初心者にもおすすめ。
- 7235@_7_2_3_5_2025年3月20日読み終わった@ 自宅暇は思考の牢獄。こんなにじぶんと似たひとがいるなんてという驚きと苦々しさを感じました。ひとを愛するということとそのひとについて知るということは別個であって、どちらも満たさなければ相手にとって正しい優しさにはならないのだろうなといったことをおもいました。わたしも手遅れな部分がかなり多いけれど、これからはめっちゃ気をつけよう……。
- 湖上@l_etranger2025年3月14日読み終わった池袋の伯爵でナポリタンを食べたあと黙々と読んだ。 登場人物の無神経さや傲慢さに嫌気がさすほど、それに気がつく私も大概であると気分が沈む。アガサ・クリスティーの鋭い観察眼と繊細な筆致がなせる技。いつかクリスティー文庫を読破したい。
- ちいこの備忘録@chi-ko2025年3月12日たくさんの人が亡くなるわけでも、血がドバドバでるわけでもないのに、私にとってこれほど怖くて哀しい本はなかった。 嫌味でもなんでもなく、この本を読んで、何が怖いのかわからないという人は、幸せな人なんだと思う。 私もできたらそちら側で生きたかったな....。 この本を人に勧めるのは少し勇気がいるけど、感想を語り合えたら、すごく嬉しいと思う本でもある。
- 虫の息太郎@pampapam_13322025年3月6日かつて読んだ唯一持ってるアガサクリスティの本。ホラー、ミステリ、推理ものが全部苦手なんだけどこれは普通に楽しめたので、「はいこれがその要素ね!納得しないなら帰った帰った!」って感じがダメっぽいと発覚。あと言われてるより希望のある終わり方だなって思った。 ネタバレを踏んでなお「サイコパス主人公!!」みたいな情報しかネットから入ってこなかったのが1番の叙述トリックなような気がする
- 🦆@dyslexia-kamo2025年1月14日読み終わったあらすじ(?)を教えられたうえで聞いたので大まかな流れは理解してたけど、本当にカタカナの名前は難しいな、いいえ日本語の名前でも難しいです。 登場人物は3名までが理想。 いやでも聞いた感じはめちゃおもしろそうだったんだけど、私には早かったかな……。100分くらいで映画とかあったら楽しめるかも。 無いな。去年舞台化されているんだ へえ ふーん なるほど 今からでも見る手段ないかな。 この叙法に興味があるので、他に聞けそうなものがあればききたい。
- ひなこ@hnk9272024年12月28日読み終わったかつて読んだ多分また読む@ 紀伊國屋書店 新宿本店年末、何か読むものを買おうと思ってチャレンジで手に取った本。海外の物語はなんとなく敬遠していたけど、これが突破口になるとは。春にして君を離れ、タイトルだけでも100点なのに中身が本当良い。ミステリーだと思います。哀しい話ですが。
- 本の影@toge2024年11月6日読み終わったひどくかなしい話だった。ゆっくり心を蝕まれていくような。不安と虚が常に付きまとう。でも誰もが知らないうちにジョーンのようになっているのかも知れないと、そう感じさせるのがクリスティの筆の上手さか。結末にゾッとする。一言で言えば人には薦め難い一冊。
- RIYO BOOKS@riyo_books2024年4月13日読み終わった実ある心の婚姻に、許すまじ、邪魔だては。 世は移り、人は変われど、まことの恋は 摘まれて朽つる花のごとく はかなきものにあらざれば。 そはさながら天の一角に 嵐を下に見て、巌としてゆるがざる、 かの不動の星、荒波に揉まるる小舟の 変わりなき道しるべ、 いと高く輝きて、限りなきものを内に秘む。 まことの恋、そは時の道化にあらず よし、あえかな唇、ばらのかんばせは、 時の利鎌の一振りにうつろうとも 恋はかりそめならずして 世のきわみまで恋うるなり。 変わらぬ恋は世になしと証しさるれば わがすべての詩はむなしく およそ人のすべての愛もまたむなし。 ──ウィリアム・シェイクスピア「ソネット116」