
choco
@bananachoco
2026年6月22日
黄色い家
川上未映子
読み始めた
読み終わった
借りてきた
登場人物が全員幸せにならない。
みんな一生懸命生きているのに、まじめには生きていなくても、いま生きるために、将来のために、不安を抱えながら生きているのに、抜け出せない。
境遇から、環境から、人生から。
誰も大逆転できず、その中で、平凡な生活を得られた者が結局は一番幸せである。
特に、がんばってしまう人はつらい。
自分だけがんばってると思うと、よけいつらい。
そしてがんばれない人も、たぶんつらい。
自分にはここまでしかできないと、知っている人もつらい。
自分の病気を知った人もつらい。
よかれと思ってしたことが、最悪の結果に繋がったと知ることもつらい。
そんなストーリーの中で、
日常生活のよくある一コマがとてもうまく文章化されていて、それがとてもよかった。
うまく言えないけど、友人とくだらないことで笑ってる様子とか、マンガではなく文章で表現するのは難しいと思うのに、そういう場面がいくつもあって、この作者はそういうところを丁寧に拾う人なんだなと思った。
私だったら、その状況をどう文章にするのか、めんどくさくてそんなシーン入れないと思う。
だからこの作品は、マンガ化とか映画化されても見てみたいと思った。
