

choco
@bananachoco
犬にメガネと本を齧られるのでいつも部屋に避難して読んでます。
- 2026年5月9日
現代語訳舞姫井上靖,森鴎外読み終わった「石炭をばはや積みはてつ」という出だしだった記憶。 美しい文語体のこの作品を教科書で読み、ずっと好きな作品Best10に入れていた。 Xのあるアカウントに「純文学のオススメ教えてください」とリクエストして紹介されたのがこの「舞姫」。 現代語訳で読むのは初めて。 私は翻訳本の評価って多分に訳者によると思っていて、古典もそう。 ちゃんとした(失礼)作家の訳だと訳文じゃなくて作品になるからいい。 ※余談ですがケッセル著「昼顔」は堀口大學訳が最高なのでぜひ読んでほしい。 今まで古典の美しさに騙されていたけど、現代文で読むと、豊太郎は最低である。 何が最低かというと、自分のしたことをわかってない。 その上、エリスの不幸の原因を他人のせいにしている。 自分がつらい時は依存し、いい時はあっさり切り捨てる。 そしてお仲間も皆それが正しいことだと思っている。 男尊女卑や貴賤の差が当たり前の時代だったから? エリスに代わって成敗したい。 脳内で玉置浩二の「青い瞳のエリス」をリピートしながら読んだ。 - 2026年5月8日
少年と犬馳星周読み終わった大好きな馳星周。 「直木賞受賞」? 「感涙作」? あの馳星周が??? いつものアンダーグラウンドを期待していた私は、それでも買って、だから長く読んでいなかった。 馳星周はやっぱり馳星周だった。 犬というハートウォーミングな芯は揺るがず、 犬を取り巻く人間たちのドラマの凄まじさは、やっぱり馳星周だった。 そこがよかった。 震災と犬が、ありがちな感涙作にしてしまうのかと思っていた私は馳星周に失礼だった。 力強く生きる人たちがテーマ。 いつものアンダーグラウンドの世界のヤクザでも、光の世界の子供でも。 - 2026年5月6日
十戒夕木春央読み終わった読み始めた言わずと知れた「方舟」に続く高評価作品。 実はあるXのネタバレマンにまんまとやられ、読み始めてすぐに犯人がわかっていた。 でも私、実は待ちきれずに最後を先に読んで犯人を確認してしまうことがあるくらいネタバレ平気。 この作品、わかっててもなおわからないという素晴らしさ。 そして何より最後の青柳碧人氏の解説が衝撃的だった。 そうだったのか!!!!! 繋がった!!!!!!! って感じ。 犯人を知って読むとまた別のおもしろさがあると思うので、皆さん最低2回の再読をオススメします。 - 2026年4月30日
方舟夕木春央読み終わった読み始めた最後まで犯人の見当がつかず、最後の最後で全部ひっくり返った。 これ以上言えない。 読み応えあり過ぎた。 途中Xで犯人を投稿されたのを教えてくれた方がいて、うっかりXを開いて見てしまわないよう、二重にスリルを味わいました。 - 2026年4月26日
銀婚式篠田節子借りてきた読み終わった読み始めたこれは私イチオシの「仮想儀礼」のような社会小説ではなく、もっと普通の話である。 9.11の頃の、離婚とかリストラとか介護とか、誰にでも身近な問題の中で、再就職したり恋愛をしたり家族と向き合ったり、地味だけど重いはずの話。 「はず」というのは、この主人公があまり当事者じゃないから。もちろん仕事という部分では当事者であるけれど。 仕事に逃げられるうちはまだいいじゃないかと思う。 そして人は縁で繋がり、別の縁で切れるのだな。 - 2026年4月18日
幸せについて谷川俊太郎読み終わった私は小学3年生の時から高校を卒業するまで、 ずっと同じ人が好きでした。 他の人とつきあっても、他の人と結婚しても、 心の中で彼はずっと特別な存在でした。 言葉にしたことはなかったけど、 なんとなくお互い好きだとわかっていて、 それでも私たちはつきあうことはありませんでした。 社会人になって偶然再会し、 初めて私はバレンタインのチョコレートをあげる決心をしました。 彼が乗る電車の時間の駅に また会えることを期待して行ったけど、 その日に限って彼はその電車にいませんでした。 私は度々彼を夢に見ました。 現実では伝えられていないから、 夢の中で私は毎回彼に好きだと言っていました。 もう何十年も離れていて、 私もそれなりにドラマチックな恋愛をして、 いつしか彼の夢は見なくなっていきました。 それでもたまに思い出していたんです。 どうしているかなぁ。 もう会うことも話すこともないのかなぁ。 死ぬまでに機会があったら ずっと好きだったと伝えたいなぁ。 小学校の同窓会があり、 幹事のおかげで彼がグループLINEに入りました。 彼は同窓会には不参加だったけど、 何十年ぶりかに彼とつながりました。 私はとうとう言いました。 伝えたいことがあると。 はぐらかす彼に、無理やりLINEで言ったんです。 「小学生の頃好きだったよ」 「高校の時は?」 「小学生の頃の気持ちを忘れてなかったよ」 「ずっと好きでいてくれてると思ってた」 彼の思いも聞いたけど、 それは私が大事に胸にしまっておきます。 ただ私たちは、2人とも同じことを決めていたことがわかりました。 「終わらないために始めない」。 たかだか中学生か高校生が、です。 そして私たちは今度会う約束をしました。 電話で彼に「幸せ?」と聞かれて、 「うん、幸せ」とはすぐに言えなかった私。 「何をもって幸せと言うかによるけど」。 それから私は幸せについて考えました。 彼と人生を重ねることはない。 次にいつ運命が交わるかもわからない。 今度会うのが最後かもしれない。 もう深い話はしないと思う。 何もなかったように、ただ 久しぶりだね 懐かしいね って話して別れると思う。 でも私の長い初恋で得た幸せは この本の中にありました。 皆さんもどうか幸せで。
- 2026年3月29日
AX アックス伊坂幸太郎読み終わった読み始めた「檸檬」と「蜜柑」であれ?となり、あのブラッドピットの映画の原作は伊坂幸太郎だったんだーとなり、それに続く話かーとなり。 サスペンスとかミステリーって伏線回収がキモだと思うんだけど、最後に全てが繋がって感動すら覚えた。 一般人設定の管理人さんや不動産屋さんも、実はタダモノではないのではないか。 人がいっぱい殺されるのに、後味スッキリというか、それは殺した側に後ろめたさや葛藤があって、悪は討伐されるという日本人が好きな勧善懲悪感もあって、映画「ブレット・トレイン」もそうだったから、これが伊坂幸太郎ワールドなのかなという感じ。 次は映画🎞️の原作の「マリアビートル」読もう。 - 2026年3月29日
成瀬は都を駆け抜ける宮島未奈読み終わったこんなに読後感が爽やかな作品が他にあるだろうかというくらい。 前2作品はコロナ罹患中にオーディブルで読んだけど、最後は紙の本にこだわった。 だって成瀬の声やあの喋り方を固定され(語彙がない)たくなかったから。 さすが完結編ということで、初登場の人物から既出の面々までオールスター。 成瀬あかりに照らされた人たち。 そしてやっぱり成瀬には島崎なんだな。 成瀬には成瀬の悩みや違和感もあるんだということがチラリと見えるが、これを私のような凡人がしたり顔で解説してはいけない。 自分が他と違うかもしれないことを解決するのは成瀬のお母さん。 お母さんのあの言葉は何より成瀬を表し、成瀬を100%受け止めていた。 そして島崎も。 誰よりも成瀬を理解していることがよくわかる結末。 他人と違うことは怖くない。 この続きは読んだ人たちの脳内で繰り広げられて行くのだろう。 成瀬にはなれないけれど、私も成瀬に照らされてると思いたい。 - 2026年3月28日
猿京極夏彦借りてきた読み終わった今まで読んでいたシリーズと違って現代的な文体。 そして普通の厚さ。 それだけで何度も表紙を見返して京極作品なのか確かめてしまった。 ホラーというほどホラーではなく、スリラーでもミステリーでもない。怪異が一番しっくり来るかな。あやかし。 一言で感想言える。 「重くなかった」。 - 2026年3月25日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎読み終わった実は初の伊坂幸太郎作品だった。 ジャバウォックという設定は好きではないなと思ってしまったけど、最後の方で「そういうことかー」となった展開はさすがだなと思った。 私は感想がネタバレになるのは避けたいので、いつもふんわりした感想しか書けないのだけど、 「気づかないものなのかな???」 というのも少しある。 ちなみに伊坂幸太郎ファンの息子のオススメは「AX」だと貸してもらったので、次はもっと楽しめるといいな。 - 2026年3月18日
照子と瑠衣井上荒野読み終わったタイプの違う初老の女性2人のエスケープストーリー。 軽快な文体とマンガチックな設定でスルスル読み進めたけど、ちゃんと深さも計算もあった。 無計画なようで計画的。 行き当たりばったりでも居場所を見つける。 人生って長いんだな。 迷ったら進めだな。 現実はこんなにうまくいくわけないとも思うけど、友達っていいなと思った。 そういえば、はるか昔になんとなく好意を持ってくれた男性が学生時代からの彼女と結婚することになって、なんかすごく悩んでくれて、別に付き合ってるわけでも言葉があったわけでもないのに、と思いながら、私は彼にこう言ったんだった。 「恋人だったら別れることもあるけれど、友達は一生別れることはないので、私は友達でいたいと思います。」 読書関係なかった😂 - 2026年3月15日
文庫版 狂骨の夢京極夏彦読み終わったこれ本当に解決するのかというくらい複雑で異様なストーリー。 でも最後には全部つながる。 底の深い迷宮のようなこの重厚な作品を、紙の匂いを嗅ぎながら読みました…やっぱり本は紙でないと…特に京極夏彦は紙でないと…。 - 2026年3月15日
- 2026年2月28日
文庫版 狂骨の夢京極夏彦借りてきた読み始めた - 2026年2月13日
生きとるわ又吉直樹買った読み始めた - 2026年2月11日
光のとこにいてね一穂ミチ借りてきた読み終わったとても切なくてとても苦しくてとても美しい物語だった。 2人の目線で交互に描かれる世界は、時に離れ、時に交差し、また離れ、また繋がる。 友情とも同性愛とも違う関係は、脆くて、強くて、危なっかしくて、安心する。 「光のところにいてね」という言葉の、なんと愛の深いことか。 最初は無邪気に、そして象徴的に、「光のところ」に託す想いが本当に美しい。これは祈りです。 心が浄化されました。 - 2026年2月6日
マリエ千早茜借りてきた読み終わった「恋愛したい」と言って離婚を申し出た夫と、離婚したら恋人ができた妻。若い彼を恋人だと心が認識するまでに時間はかかる。婚活もしてみる。流されてるようで流れない。安定した仕事と収入がある女は強い。自分の求めるものだけ求めたらいいんだよなと思う。 - 2026年1月30日
最後のひと松井久子借りてきた読み終わった前作「疼くひと」では主人公は70歳。彼は15歳歳下。彼と死別した後に彼に妻がいたことを知る。そして今作はその5年後。75歳で妻と死別した87歳の男性と恋愛し、彼の家族の勧めで同居するところまでの話です。 最初の印象は、「こういうキラキラ中高年女性ってインフルエンサーにいるよね」だった。離婚または未婚で仕事を持ち、家を持ち、自由で前向きで華やかで、きちんと料理して丁寧な生活してる。 「でもなんかリアリティないよな、盛ってない?」みたいな。 この本は図書館で借りたのだけれど、予約が多くてかなり待ったし、私の後も予約が埋まってた。きっと私と同年代くらいの女性なんだろうな。つまらない生活と嫌味な夫にウンザリしてるか、パートナーがいなくて寂しいか、そんな女性が年老いても恋ができるという主人公に希望を感じるとかさ。 私は90歳近いお相手がいつ亡くなってしまうのか、または認知症が出てしまうのか、緊張しながら読んでいた。でもこの彼はジム通いを日課にしている元大学教授で、年齢より頭も身体も若い。この恋で新しい自分や新しい生活に驚きと喜びを感じている。なんて素敵な男性だろう。 「あと10年は元気でいてね」という結びは本当にハッピーエンドだと思った。 できすぎているのはそうなのだけど、それでも我々中高年女性の希望だと思うのだ。 - 2026年1月27日
魍魎の匣京極夏彦読み終わった匣と筥。京極文学の醍醐味は日本語の深さにあると思う。少し古い文体も、漢字のチョイスもとても美しい。 ミステリー系の作品の感想はネタバレになりかねないのでとても気を遣うけど、この作品は複雑すぎてネタバレになりようがないのだ。 だって「別々だ」「関係ない」と言っていた事件がやっぱり繋がっているから。 そもそも発想が突飛というか奇想天外というか異次元というか、リアリティがなく後味の悪い思いで読み進めていたが、最後の「黒い干物のようなもの」が、急にものすごくリアルに迫ってきて驚いた。「黒い干物のようなもの」への純愛が、私の今までのネガティブな印象全てをひっくり返してしまう。最後の最後で光のある作品でした。 - 2026年1月18日
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