
jaguchi
@jaguchi87
2026年6月8日
映像のポエジア
アンドレイ・タルコフスキー,
鴻英良
読み終わった
好意的なファンレターに喜ぶタルコフスキーに安心したのも束の間、難解な思惟の波にのみこまれる。多くは咀嚼できていない。必死にしがみつく。タルコフスキーの前では観客も安易な受け身の立場でいることはできない。
タルコフスキーのハムレットを観てみたかった!
・われわれはある一日を過ごす。この日になにか重要な、多義的なことが、映画を作るための動機になりうるようななにか、理念的葛藤を描写する基礎を内包するようななにかが、起こったとしよう。しかし、この一日はわれわれの記憶のなかにどのように刻みこまれたであろうか。p.37-38
・あるいはまた、さまざまな人間の一連の美的嗜好は、他人のために、作品それ自体というよりは、それを受け入れた人物の個性の特徴を明らかにするだけなのである。p.75
・だれにでも分かりやすく、理解できるようにという誤った考えのために、観念的にしか存在しないある標準的なレベルまで芸術の水準を下げるような道徳的権利を芸術家は持っていない。p.275
・無数の人々によって読まれた書物は、無数の異なった書物なのだ。p.293





