
はぴ
@happy-reads
2026年6月8日
実存主義者のカフェにてーー自由と存在とアプリコットカクテルを
サラ・ベイクウェル,
向井和美
読んでる
半分くらいまで読んだ📖
伝記っぽい語り口が面白くて、分厚さが気にならない!ノンフィクション系とか学術系の本だと、読みながら「はぁ〜、まだこんなに続くのか」って気分になっちゃうこと多々あるんだけどね。でも今回はどの章も、どの章で取り上げられてる人物も魅力的で、読み飛ばしすることなく楽しんでおります。
というのも、私自身が実存主義的なものの見方が、好きなのかもしれない。
「本質」でくくられた人間らしさ、女らしさ、〇〇人らしさってカテゴリー前提で人を見るのが心底好かんから、「実存は本質に先立つ」と言い切る彼らにシビレルのかも。
まずは具体的な存在、個別の背景を持つその人自身がいる。その背景や条件や偶然的な組み合わせを背負ったうえで、何を選択して、どんな行動をとって、どう世界と関わっているのか。関わっていこうとしているのか。その先に「その人らしさ」が創られる、って見方。
『夜と霧』のヴィクトールフランクルが、「人生に意味(答え)を求めるんじゃなく、人生から意味が問いかけられてるんだ」って言ってたのを思い出したよ。
そういえば、彼もこの戦争時代を経験した人だったな…
まっすぐな目で、目の前の世界を観察・描写しようって態度について内田樹せんせが言ってたことも思い出した。
目にうつるそのままの姿を、そのままに描写すること。写生的に表現すること。それがスバラシイとかイダイだとか価値判断抜きにね。記述すればするほど、記述しきれない「ナニか」が浮かび上がる。そのコトバにできない尊い「ナニか」を伝えようと、コトバを尽くす。それが祝福なんだ、と。
価値判断抜きで、目の前のアナタをそっくりそのまま認める(見つめる)ことを、誰かが「愛」と表現してた。
パリのカフェを中心に交差する様々な哲学者たち。
戦争が始まり、そして終わった。
それぞれの経験が、出会いと別れが、彼らの思想や生き方にどう影響を与えていったのか。本書中盤、まさにここ。
胸が苦しくなったり、熱くなったりしながら、ここで本を閉じる。
さて、次男の幼稚園からお迎え要請だ…先週やっと元気になったと思ったのに😂

