狗飼茘枝 "白いしるし" 2026年6月8日

狗飼茘枝
狗飼茘枝
@R_Inukay
2026年6月8日
白いしるし
白いしるし
西加奈子
他の読み始めてたやつを差し置いて読み始め、一気に読了してしまった。 久しぶりに純文学(であってるよね?)に触れた気がする。 ラランドのサーヤさんが好きだと言っていたのを何となく覚えていて、先週末ふと立ち寄った書店で見つけて衝動買いしてしまった。 ※以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。 190ページと、普段読んでいる作品に比べて比較的軽量な小説だったが、とてもズッシリとした作品だった。 香織と年齢が近く、未婚だからだろうか。 どことなく他人事とは思えない香織の葛藤やある種の罪悪感?嫌悪感?に一部共感してしまった。 そしてどこか羨ましいと思ってしまう自分がいた。 生涯孤独(孤高と言い換えると良いと何処かで見聞いた記憶がある)を悟っている私だが、覚悟しながらも「また溺れるほど人を愛してみたい」と心のどこかで思っているのか。 その度に「こんな自分が誰かに愛されるわけないだろ」と冷静な自分にツッコミを食らうんだけどね。 ありがとう、冷静な自分。 誰しも心のどこかに憧れや美学に似た偶像を持っていると信じているんだけど、そんな都合の良いものをぶち壊してしまいたいという破壊衝動も併存していると思う。 そんな、どこかむず痒いところを気持ちよく清々しく壊してくれたような気がして、ズッシリとしつつも爽快感のある小説でした。 西加奈子さんの他の小説も読んでみようかな!
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