
doji
@doji_asgp
2026年6月7日
奪われた集中力
ヨハン・ハリ,
福井昌子
読み終わった
悪いのはかならずしも個人ではなくてシステムの方だ、という声は方々から上がるようになっていて、集中力の欠如に関しても、これだけ「奪われている」ことへの説得力のある理由があるのであれば、市民が声を上げなくてはならないのかもしれない。自身のセクシュアリティとフェミニズムの系譜について語りながら、そのことへの意思を語る著者の筆致には切実さと説得力があった。ビッグテックによる支配だけではなく、それ以前の食事や教育、環境にまで原因は及んでいて、相当の意思がなければじぶんのための時間を確保することはむずかしいのに、それでも社会は自己責任だとしている。そうして広がっていく格差は、気づけば後戻りできない段階になっているのかもしれない。声を上げるといっても、この問題についてはどうすればいいんだろうとあたまを抱えてしまった。