
和月
@wanotsuki
2026年6月7日
月とコーヒー
吉田篤弘
読み終わった
ちびりちびりと珈琲を飲む時みたいに、少しずつ味わいながら読んだ。
3年前、本を読むためのホテルで選書サービスを利用した時、オススメされた本だった。結局一晩では読めず、いつかきちんと読もうと思っていて今になってしまったけれど、再会できて良かった。
一般的な起承転結でいうと「…承転け……」みたいなお話が多くて、そこが好き。
素朴だけど誠意のこもった不思議な食べ物がそこかしこに登場して、どれもとっても美味しそう。私は特にたまごのケーキが食べたい!
生きていくために必要な「太陽とパン」よりも、日常を繰り返していくためにあってほしい「月とコーヒー」を描きたい。あとがきを読んで、本書のタイトルの付け方含めて素敵だなぁと感じた。
真ん中でキラキラと光り輝いたり、声高に主義主張を訴えてくる文章も面白いけど、時にはポッと小さく暗闇を照らしてくれる蝋燭のような物語に心を委ねたい。そんな気分の時にぴったりの本。





