一般文系学生 "阪急電車" 2026年6月9日

阪急電車
阪急電車
有川浩
阪急電車に乗った様々な人たちのいち場面を描く。 前半はとてもいい。爽やかな出会いと恋の始まり、復讐後の白いドレスの女性や彼氏に悩む女性と、彼女らに助言する強い老女。それぞれの人物は、電車という限定された舞台に上がって降りて行くからとても際立って見えるし、始まった恋のその後は描かれずに読者に委ねられる。演劇みたいでとっても面白い。 逆に言うと、後半は描きすぎて微妙でした。前半で降りて行ったキャラクターたちのその後が答え合わせみたいに後半で書かれるのがつまらなかったです。せっかく見えすぎない余白がよかったのに! 回想という形で全部話しちゃうし。 「成就した恋ほど語るに値しないものはない」と、かの小説で語っていたのはこう言う意味か。
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