
ジクロロ
@jirowcrew
2026年6月10日
火の精神分析(1015)
ガストン・バシュラール,
前田耕作
読んでる
隠喩とは逆に、互いに呼び合い、感覚よりずっと整合されているので、ついには詩的精神が純粋に、そして単なる隠喩の統辞法(サンタックス)になってしまうといえるほどである。そのとき各詩人は、まさにひとつの花の「花式図(ディアグラム)」がその花の働きの意味と対称性を定めるように、彼の隠喩的な整合性の意味と対称性とを指し示すひとつの花式図として表わされるにちがいない。「実在の花で」この幾何学的な合目的性を持たないものはない。同様に、詩的イメージの一定の綜合なしに詩的開花はないのである。
(p.192)
隠喩のコスモス、その説明に「花」という隠喩を使うあたり。
この文章のうちにさまざまな「花」の意匠が見て取れる。
整えつつ咲かせるのではなく、おのずと整いながら咲いていく、そんな様が伝わってくる。
