
はぴ
@happy-reads
2026年6月10日
実存主義者のカフェにてーー自由と存在とアプリコットカクテルを
サラ・ベイクウェル,
向井和美
読み終わった
『「雲海の上の黄緑色の空、紫色のヒイラギ、レニングラードの白夜、フランス解放の鐘、ピレウスを照らすオレンジ色の月、砂漠に昇る真っ赤な太陽」をはじめとして、
人生を彩る美しい輝きのすべてを、
わたしたちは生きているかぎり味わうことができると教えてくれる。』
☕️
はぁぁ、群像劇のような哲学伝記。
個性的すぎる哲学者たちが面白くて、それを書き留める著者のユーモアが楽しくて、そして政治や戦争に向き合うそれぞれの哲学者たちの姿に胸を打たれ、仲違いやすれ違いに胸が苦しくなって、ひとり、またひとりと幕を閉じていく時間に走馬灯……
そういえば朝井まかての小説も伝記ふうなところがあって、読後感の感動がすごい。伝記って、小学生の時に人気だった漫画シリーズのイメージしかなかったけど、これはハマるかも。
哲学者その人の人生なんてどうでもいい、概念や思想こそが大事なんだ、って言われるかもしれない。私もそう思ってた。でも、私も転回(ケーレ)してしまった。著者の言うように「もちろん思想は興味深いものだが、その人自身のほうが圧倒的におもしろい」。
☕️
もうひとつ、私は実存主義的な世界観が好みのようだ。
自分の経験を冷静に観察して、かつ生きていることに驚き、感動し、人々に関心を向け、出会うもの全てに貪欲な好奇心を抱くボーヴォワールが描くような世界観が。
あと、組織とか皆一緒ムーブとかカテゴリー分けしたがる連中が大嫌いな反骨精神強めなところも、実存主義と相性がいいのかも私🤪笑
☕️
並行して読んでるブレグマンの『倫理的野心を持て』も相まって、ふつふつとハートが静かに燃えてる今日この頃。
谷川嘉浩せんせの言う『衝動』がこのあたりに埋まってるのかもしれない。



