
ハム
@unia
2025年3月24日

水中の哲学者たち
永井玲衣
読み終わった
哲学=難しいはある一面においては正しいけどそれもある種の思い込みなんだなと思う。
「九州って四国?」というくだりがあって、人が勝手に決めた境界線や枠組みを知ってなきゃいけない理由はない。もちろん社会的な常識のすり合わせが必要な場面もあるけど、どう考えるかは自由。
日常には様々な哲学の種があって、
「は?(驚異)マジで?(懐疑)つら(喪失)」から哲学は始まるとは言い得て妙。
考えて考えて、でも、わからない。
それで、いい。
どんな偉大な哲学者も問いの海で溺れている。
正解を求めすぎてるな、急ぎすぎてるなと思う。
〈「待たされること」を「待つこと」に捉えかえすとき、それは決断と主体性を帯びたものになる。「急ぐ」ことを拒否する態度になりうる。〉
「積極的な受動性」なんて抜群なフレーズを著者らがなんかの対談で話していたことを思い出した。
〈文を「しかし」でつなぐのは簡単だ。でも「だから」でつなぐのは工夫を要する。〉
この言葉も刺さったなぁ。
合理的で論理的でないものも愛する。
むしろそうした独自性を大事にしていきたいし、そうしたことがもっと自然に許される世界であってほしい。



