パン·オ·ショコラ "ときどき旅に出るカフェ" 2026年6月11日

ときどき旅に出るカフェ
装幀の写真が可愛らしいこちら。ずっと気になっていたけど、やっと読めた。 三十七歳、独身、一人住まい、子供もいないし、恋人もいない主人公の瑛子。彼女が、元同僚がカフェをやっていてそのカフェに通うようになる。そして、その元同僚、円がカフェで出すスイーツなどに心惹かれていく。まるで旅をしているかのような気分になるカフェ。日常の小さな気付きなどもちりばめられており、毎話読む度にハッとする。最終話は特に思うところがあった。 個人的には、第七話、ホイップクリームの決意が好きだなぁ。第三話、月はどこに消えた?も良い。著者の近藤史恵さん、さすがだ…!それにしても、カフェ·ルーズのような居場所が自分にもあればなと思ってしまう。 『自分が当たり前と思っているけど、本当は苦しいこと。自分が従わなくてはならないと思い込んでいること、全部、当たり前でもなんでもなくて、逃げ出してしまえば縛られていたことが馬鹿馬鹿しくなってしまうようなことなんじゃないかって。  "第九話 思い出のバクラヴァ"より』
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