毛糸
@sUMAi_819
2026年6月11日
spring
恩田陸
読み終わった
図書館本
この本を読んでいる間、以前朝井リョウが主に『蜜蜂と遠雷』を例に挙げて「恩田陸は天才を描くのが上手い」と評していたことが何度も思い出された。
自分は『蜜蜂と遠雷』を読んでもそのようには思わなかったので、へぇ〜面白い視点だな、と興味深く感じたのをよく覚えている。
しかし今作を読んで「朝井リョウが言っていたのはこのことか」と、遅ればせながら体感できた。
主人公、萬春はまごうことなき天才である。畏怖の念を抱くほどの。
構成がよかったなあと思う。
最初の3章で、春の周囲の人の目線からいかに春が天才であるかが描かれ、最後の章で春本人の目線になる。終章では、これまでのエピソードの裏にそんな意図があったのか、など答え合わせのように感じられる部分もあり、春に人間らしさを感じてほっとした自分がいたのが可笑しかった。



