
書肆侃侃房
@shoshikankanbou
2026年6月11日

オランジェット
笠木拓
出版社より
四六判、並製、192ページ
定価:本体2,000円+税
ISBN978-4-86385-729-2 C0092
装丁 花山周子
栞 川野里子 黒瀬珂瀾 初谷むい
海に架かる橋はたてごとその弦をつまびく指をゆめみて待たず
第一歌集『はるかカーテンコールまで』で現代歌人集会賞と高志の国詩歌賞を受賞した著者の第二歌集。
「笠木拓という作者は、こんなにもふとぶとと言葉と命を太らせ、命がけで言葉の「遊び」を尽くそうとしている。怖いな、と思う」(川野里子)
「しずかで、時に大胆で、繊細で、そして果敢な戦いの歌。笠木さんの世界には、この時代を生きる人の言葉が現実と切り結ぶ、吹きぬける風のような精神がある」(黒瀬珂瀾)
「どうがんばったって、世界は悲しい。だが、悲しい世界を生きていくとき、その悲しさを自覚していることは強さだと思う」(初谷むい)
【収録歌より】
濃くうすく色づきながら夏空は慣らし保育のように暮れゆく
きみといるといつもかもめが背景を奥へゆく なぜかな さよなら
てのひらに立てたるあわで面の皮すなわちメンズBB落とす
においから桜はひらきこの星にいつか途絶える観測史あり
うつつにもゆめにもひとのおもかげのたちあおいたちあおいたそがれ




