
きらた
@kirata
2026年6月11日
戻り川心中
連城三紀彦
読み終わった
日本推理作家協会賞受賞作を収録した短編集
2度の心中を試み、最期には自害した俳人の真相に迫る表題作他、家族の為に身を売る女たちと代筆屋の周りで起こった殺人事件等、花の名を冠する叙情的な5篇が収録されている
情緒や詩情に溢れた素晴らしい文章
ミステリミステリしてないミステリとでも言えば良いのか
リリカルでセンチメンタル
浮かび上がる情景も美しく、湿り気のある肌感もあり、一気に読み進めるのは勿体ない作品ばかり
戦前の文豪作品に通じる格調高い文章で綴られた作品群でした
作品内で描かれているの時代が時代(大正〜昭和初期?)なので、今の時代では受け入れ難い価値観もありますが、艷やかで流麗な表現に浸れる喜びは格別
私自身のミステリのストライクゾーンからは少々離れていますが、ミステリとしてではなく、文学作品として読み返し、また世界に浸りたいと思わせる内容でした
私の好み的には表題作よりも「桔梗の宿」が良かったです
「桐の柩」も良かった‥(*´⌓`*)



