戻り川心中
22件の記録
むくげ@hachisu_no_flower2026年4月10日読み終わった花を主に据えた五篇。花が見ていた、とも言えるかもしれない。無駄なものを削ぎ落としたような鮮やかな切れ味を彷彿とさせる文章で、表現や描写という面だけで、読んでいて思わず唸ってしまう。 悲劇的な結末を迎える五篇だったが、その中に日本文学的な(例えば、『曽根崎心中』だとか)悲劇らしさを感じた。「あはれ」とも表現できる読後感かもしれない。そう思うと、花が主軸である(花に人物の一生を重ねる)のも日本人らしさなのかもしれない。 また、(あまり触れるわけにはいかないが)私小説ということについても考えさせられた。改めて、私小説というジャンルは作家自身の人生や心身を燃え上がらせ、切り売りしているようにも感じた。その奔流が読者を魅了するようにも、また作家自身を捕らえ続けるようにも思える。
りるこ@Riruko2026年2月22日かつて読んだ文体が美しく、全ての短編がミステリーとしても上質でした。 中でも「桔梗の宿」と表題作である「戻り川心中」がたいへん好みでした。 連城三紀彦先生のお話、また少しずつ読んでいきたいです。


とーひろ@kajihirorz13162025年6月30日読み終わったすさまじい小説。「恋文」を読んだ時と同じように衝撃を受けた。展開に次ぐ展開がこれでもかと用意されており、すごいとしか感想が言えない感じになる…。
No.310@__310__2023年7月16日読み終わった大好きな本何度も読んでる大正~昭和を舞台に、男女の情を花と弔う短編集。 ミステリ作品としての完成度はもちろんのこと、読み手の胸にじわりと広がる湿り気を帯びた美しい文章に圧倒される。 『藤の香』の冒頭一文は、川端康成の『雪国』に匹敵する印象的な幕開けだと思う。












