戻り川心中
31件の記録
きらた@kirata2026年6月11日読み終わった日本推理作家協会賞受賞作を収録した短編集 2度の心中を試み、最期には自害した俳人の真相に迫る表題作他、家族の為に身を売る女たちと代筆屋の周りで起こった殺人事件等、花の名を冠する叙情的な5篇が収録されている 情緒や詩情に溢れた素晴らしい文章 ミステリミステリしてないミステリとでも言えば良いのか リリカルでセンチメンタル 浮かび上がる情景も美しく、湿り気のある肌感もあり、一気に読み進めるのは勿体ない作品ばかり 戦前の文豪作品に通じる格調高い文章で綴られた作品群でした 作品内で描かれているの時代が時代(大正〜昭和初期?)なので、今の時代では受け入れ難い価値観もありますが、艷やかで流麗な表現に浸れる喜びは格別 私自身のミステリのストライクゾーンからは少々離れていますが、ミステリとしてではなく、文学作品として読み返し、また世界に浸りたいと思わせる内容でした 私の好み的には表題作よりも「桔梗の宿」が良かったです 「桐の柩」も良かった‥(*´⌓`*)



むくげ@hachisu_no_flower2026年4月10日読み終わった花を主に据えた五篇。花が見ていた、とも言えるかもしれない。無駄なものを削ぎ落としたような鮮やかな切れ味を彷彿とさせる文章で、表現や描写という面だけで、読んでいて思わず唸ってしまう。 悲劇的な結末を迎える五篇だったが、その中に日本文学的な(例えば、『曽根崎心中』だとか)悲劇らしさを感じた。「あはれ」とも表現できる読後感かもしれない。そう思うと、花が主軸である(花に人物の一生を重ねる)のも日本人らしさなのかもしれない。 また、(あまり触れるわけにはいかないが)私小説ということについても考えさせられた。改めて、私小説というジャンルは作家自身の人生や心身を燃え上がらせ、切り売りしているようにも感じた。その奔流が読者を魅了するようにも、また作家自身を捕らえ続けるようにも思える。
りるこ@Riruko2026年2月22日かつて読んだ文体が美しく、全ての短編がミステリーとしても上質でした。 中でも「桔梗の宿」と表題作である「戻り川心中」がたいへん好みでした。 連城三紀彦先生のお話、また少しずつ読んでいきたいです。


とーひろ@kajihirorz13162025年6月30日読み終わったすさまじい小説。「恋文」を読んだ時と同じように衝撃を受けた。展開に次ぐ展開がこれでもかと用意されており、すごいとしか感想が言えない感じになる…。
No.310@__310__2023年7月16日読み終わった大好きな本何度も読んでる大正~昭和を舞台に、男女の情を花と弔う短編集。 ミステリ作品としての完成度はもちろんのこと、読み手の胸にじわりと広がる湿り気を帯びた美しい文章に圧倒される。 『藤の香』の冒頭一文は、川端康成の『雪国』に匹敵する印象的な幕開けだと思う。



















