
回寅治
@Mawari_trahal
2026年6月10日

敗戦日記
高見順
気になる
借りてきた
長いこと徴用や引っ越しなどで東京が久しぶりの著者の、昭和二十(1945)年正月からの日記。貧しく侘しくなってしまって、名物の劇場やバーや寿司屋・飲み屋など、文化風俗が失われた様を嘆いている。かと思えば隣組やら憲兵やらの戦中体制には馴染んでいるよう。
現代を生きる一人の目線だと、日記からは戦争への違和感が強く読み取れるし読み取ろうとする。けれど、当時を生きる一人の作家としては、機銃掃射でも焼夷弾でも知り合いの家が焼けるのでももはや当たり前にあるもので、警報解除後こたつに戻って本を読み直すくらいには当たり前に生活が続けられてしまっている。暮らしを読んでいていささか不気味な感じがしてくる。戦争とか「緊急事態」はある日突然皆の日常を奪って始まるのではなくて、徐々に徐々に、しかし確実に日常が奪われながらやってくるものなのだと改めて思った。
まだ途中までしか読んでいないので、どんどん読み進めようとおもってる。