
みゆ
@ant12bb21
2026年6月11日
虹はいまだ旅の途上
李琴峰
読み終わった
@ 自宅
> 惨劇を防ぐことができなかった人間が、惨劇が過ぎた後に犠牲者を偲ぶことで、自らが悪に加担した側ではなく善の側にいるのだと自分に言い聞かせ、それによってささやかな安心感を得る。しかも犠牲者全員を偲ぶことができないから、効率的に偲ぶために、人々は犠牲者の象徴を求める。(229ページ)
> アンネ・フランクが死なずに済み、惨劇の象徴とならずに済んだ世界を、私は望む。それはきっと、私が死なずに済む世界でもあるのだから。(232ページ)
> 「私の同僚にはさあ、恋愛対象が女性だけの男性がいて、どう見てもヘテロなんだけど、やたらとクイア関連のイベントに熱心なんだよね。本人は『クィアヘテロ』って名乗ってるけど、それってクィアに入るのかな?」(245ページ)
> 「それは単なる植民地主義だよ。自分の場所じゃない場所を領有しようとしている」(246ページ)
最近、自分の関心事との距離感について考えることが増えてきました。距離感を心配するほど深く付き合えてはいけないのも事実ですが…。
その距離をどうしていけばいいのかを考えるために本を読んでいる気もします。
李琴峰さんの鋭い視点に考えさせられる場面が多かったのですが、旅先で生まれた友情の話も素敵でした。
