
はぴ
@happy-reads
2026年6月12日
倫理的野心を持て あなたの才能を浪費せず、変化を起こすための10章
ルトガー・ブレグマン,
野中香方子
読み終わった
『「私は何に情熱を注ぐか?」ではなく、「私はどうすれば最も貢献できるか?」と自問し、自分に最もふさわしい役割を選ぼう。』
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自己啓発本ってやつはさ、「自分自身を、自分のための成功や幸福に向けて、成長・前進させるため」に書かれた本じゃないの。でもそれをストレートにグーパンチ👊✨してるのが痛快だね。
この本は幸せな人生を送るためのガイドブックではない。
主婦の私は著者の指す「あなた」の周縁ギリギリ対象かもしれないけど、それでもグッときたよ。私だって、人類の「良き先祖」になりたいもの。
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倫理学の本として読むなら、
“最も深く沈んでいる(見過ごされ過酷な状況にある)場所へ、重力のように才能/時間/野心を集中させる”ための倫理的ロールモデル。
社会のトップの頭脳と富が何に時間と才能を集中させてるかって、投機、広告、ブランド戦略、節税、データ収集…なくても人類が困らない(むしろ害悪にすらなっている)領域だってことにハッとしてほしい。
市場価格(高給)であることは、社会的価値とイコールではない。
感染症、教育格差、貧困、気候危機、メンタルヘルス、介護、福祉は、慢性的に人手不足・資金不足であるのに、文明のCPUは、バナー広告クリック率改善に使われる。
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そうかこれはCALLINGの本だったのか…そりゃあ、やり手ビジネスマンに向けられた書棚に並ぶわな。
目覚めよ人類、いやエリートたちよ。君たちは才能を無駄にしていやしないか?
とはいえこれは「意識改革」を訴える啓発本ではないことも確かで。行動の伴わない意識、善意、それも無意味だとバッサリ切る⚔️
世界を変えるための実務的なプランの立て方、目の付け所、既存構造と目的のすり合わせ方、みたいな話が中心にある。
ギラギラエネルギッシュな若い頃に読んでたら、人生大きく変わっていたかもな…
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このエリートビジネスマン向けのブレグマン倫理を、日本の中流家庭で主婦してる私がどう活かせるか?
なんかすごい人ばっかり紹介されてるから、物怖じしちゃうじゃん。そんな金も才能も無いわ…社会貢献できてないわ…って。
しかし!市場で金になる能力だけが「才能」ではない!!ブレグマンがエッセンシャルワーカーを例に挙げていたように、「ケア労働」は数値化されにくいけども、社会に必要不可欠な役割。
心に留めておきたいのは「自己犠牲しろ」とは言ってなくて、彼はむしろそこには注意を促している。聖人であるよりまず人間であれ。
よくない状況だとわかっていても放置されている、局所的に取り残されている人たち。
そこに自分の時間と情熱と能力を向けることは、できるはず。
🧭
私たちの倫理の範疇は、徐々に広がってきた。守るべき、守られるべき、尊重すべき対象、つまり「わたしたち」の範囲。
白人男性だけだった範囲は、奴隷、黒人、女性、性的マイノリティ、と拡大されていった。
現代の私たちが奴隷制を「なんて残酷な…」と感じるように、未来の人類は畜産業を過去の愚かさとして指摘するかもしれない。
いずれは「生きとし生けるもの」へと、モラルサークルは拡大できるのだろうか。
いや、拡大させたいのなら、自分が選択しないといけない。その未来を。その未来につながる行動を。





