オムロちゃん@ゆっくりレモン "幻夏" 2026年6月12日

幻夏
幻夏
太田愛
読んだ感想は、一言で言うとああ。だった。 すべての元凶になるような分かりやすい悪人がいない。いるんだけどいない。わかりやすい悪意によって人生が壊された話ではなく、俺の倫理観では理解し得ない仕組みの話だった。 あと少し何かが違っていたらという、そんな思いが読後、頭をよぎる。 読み進めるうちに気になってくるのは事件の真相ではない。何度もどんでん返しがあり、驚くことはあったが、それ以上に尚が本来歩むはずだった人生を望むだけだ。 来るはずだった来なかった未来を強く望むというのが感想。 読後は、ただひたすら、ああ、と長いため息を残した。
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