

オムロちゃん@ゆっくりレモン
@Omuro
普段は音楽とYouTubeをやってます。
読書は初心者なので教えて欲しい。
- 2026年5月23日
幻夏太田愛買った - 2026年5月22日
方舟夕木春央読み終わった正直なところまったく合わない作品だった。 最大の違和感は、地下建築に閉じ込められるというシチュエーション自体には妙なリアリティがある分、キャラクターたちの行動や心理描写の非現実的さがより悪目立ちしてしまい、物語から完全に心が離れてしまったことだ。 まず、翔太郎の立ち回りについて。彼がいったい何のために探偵ごっこを始めたのか、その動機が不透明でまったく共感できない。蓋を開けてみれば、結局のところ彼が事態を最悪な方向へ導いた戦犯と言える存在であり、読んでいて強いフラストレーションを感じた。 また、キャラクターの造形も厳しい。まいが徹底した悪女であることは百歩譲って物語のスパイスとして受け入れるとしても、主人公自身も人間性としてかなりカス、誰一人として感情移入できる人物がいなかった。 そして何よりも到底受け入れがたかったのが、まいが殺人に走るまでの決断の早さである。いくら自分の命がかかった極限状態とはいえ、普通の人間があそこまであっさりと殺人を決断し、実行に移せるものだろうか? その心理的なハードルの低さがあまりにも非現実的で、そんなツッコミが勝ってしまった。 総じて、ミステリーとしてのトリック以前に、人間の心理的なリアリティがあまりにも欠如しており、ミステリー初体験とはいえなかなか苦い体験をした - 2026年5月5日
方舟夕木春央買った - 2026年5月1日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下アンディ・ウィアー,小野田和子読み終わった上巻を読んだ時点ではいくつか気になっていた点や読みづらさを感じる部分もあったが、下巻を読み終えた今、それらがすべて計算し尽くされた見事な伏線であったと素直に拍手。 まず、現在と過去が交差する時系列について。当初は状況が飛び飛びになって読みづらいと感じていたが、物語が進むにつれて、それが単なる構成の妙ではなく「主人公の記憶が少しずつ戻る過程を読者に追体験させるための演出」だったのだと思い知らされた。読みづらいなどと文句を言ってしまったことを、作者に謝ろう。 また、上巻で「死んだ戦友に対してあまりにもドライすぎるのでは」と感じていたが、その理由も「実は死んだクルーとはほとんど面識がなかった(しかも無理やり乗せられていた)」という真実によって見事に腑に落ちた。最初は「これはよくある自己犠牲の英雄譚ではないのだな」と思わされていたが、蓋を開けてみれば、これは間違いなく胸を熱くさせる本物の「英雄譚」だった。 何より素晴らしいのは、作者が「死」や「別れ」といった安易な感動ポルノに頼らない事だ。ロッキーとの最初の別れのシーンでは、思わずゾクッとして込み上げるものがあった。しかし、そこで過剰に演出を被せてこない。このドライなバランス感覚が逆に物語への没入を高めた、作者への好感度が上がった。 そして、あの結末。物語のオチへ向かう主人公の判断は恐ろしく早かったが、ヘイル・メアリー号に無理やり搭乗させられた理不尽な経緯を思えば、あの決断は必然。遠く離れ、自分をハメておざなりにした母星よりも、苦楽を共にした近場の親友である異星人に愛着が湧くのは当然のことだろう。目の前で救える命があれば手を差し伸べてしまうのが人間だと思う。別れた後も、ヘイル・メアリーの中からロッキーの船を目で追ってしまい、道中を心配し続ける描写も非常にリアルで心に刺さった。 ロッキーたちの母星の歓迎ぶりは本当に手厚く温かかったが、もしこれが逆で、地球人が異星人を迎える立場だったとしたら、あんなに平和な結末にはならなかっただろうと思い、異世界人への強い憧れを感じた。理想ってそうだよね。 全体を通して、本当に面白く、あの終わり方は個人的に満足。 ただ最後に一つだけ言わせてほしい。地球では、プロジェクトを完遂させたストラットが「悲しいけど責任を持って彼を送り届けた使命感ある女」みたいな顔をしているのたが、俺はカスだと思う。 - 2026年4月22日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上アンディ・ウィアー,小野田和子読み終わったプロジェクト・ヘイル・メアリー(上)は非常に面白く引き込まれた一方で、いくつか読むのに苦労する部分もあった。 まずは良かった点、物語の随所に光るバランス感覚。冒頭でビートルズの話題が出た際、SF作品にありがちなロック懐古主義者の押し付けかと身構えたが、実際には物語にしっかり絡む意味のある描写であり好感が持てた。また、ファーストコンタクトの描き方がいい。異星人との交流は読者の想像に委ねるといった投げっぱなしに逃げず、ロッキーというキャラクターを明確に登場させ、言語や文化の壁を越えて意思疎通を図るプロセスが丁寧に描かれている。 主人公に関しても、記憶を取り戻していく過程でよくある自己犠牲を伴う英雄譚になるかと思いきや、科学者としての純粋な好奇心が次第に勝っていく姿がとても人間らしくて魅力的だ。記憶があやふやであるという設定が活きているため、戦友の死を過剰に引きずったり大袈裟なドラマチックさに走ったりしないドライな空気感も、物語のテンポを良くしていた。人が死ぬ描写は面白くない。 一方で、読み進める上で苦労した点は、読解力不足もあるかもしれないが、各国の登場人物が多く、名前と役割を覚えるのに苦労した。なんなら覚えられてない。人物相関図のようなものが欲しい。また、高度な科学的理論や専門用語については、正直に言えば置いてきぼりにされる感覚。物語の進行上すべてを理解する必要はないと分かってはいても、自分の中で噛み砕くまでに時間がかかってしまう。 さらに、現在と過去の記憶が頻繁に交差するため、状況を整理するのも少し大変だった。特許を無効化する裁判や7人を死なせたレデル博士との面会など、過去編でストラットと主人公がどのような順番で動いていたのか、時系列を追うのが少し難しく感じる部分があったのは否めない。ストラットにはダルさを、感じていたが読み進めていくうちに認めている自分がいた。 - 2026年4月12日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下アンディ・ウィアー,小野田和子買った - 2026年3月20日
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