
読書日和
@miou-books
2026年6月12日
人文知は武器になる
山口周,
深井龍之介
買った
読み終わった
COTENラジオリスナーとしては、深井さんの思考をテキストで読めるならぜひ!と思い購入。普段COTENで語られている内容を、山口さんとの対談によってぎゅっと濃縮したような一冊でした。
特に印象に残ったこと。
■今は「権力が分散する時代」
「常識」が一生のうちに何度も更新される時代。社会規範や倫理観が変わり、自分が幸せだと思っていた生き方が、ある日突然「古い」とされることもある。だからこそ、自分なりのものさしを持つことが大切なのだと感じた。
■学びに近道はない
「3日でわかる○○」のような本を10年間読み続けても、どこにも行けない。ちょっと耳が痛い。でも、学び始めの入口としてなら意味はある、という言葉には救われた。
自分の頭の中にある知識のパズルにはめ込むような読書でなければ、限られた時間を無駄にしてしまう。「つまらない」と感じるのは、自分にとって簡単すぎるか、逆に消化できないほど難しすぎるから。時には背伸びも必要だけれど、「勉強した気になること」の危うさもあり。
■「魔改造」が日本の伝統
本質を完全に理解していなくても、自分たちなりに改良し、使いこなしてしまう。それが日本の強みだという視点は面白かった。
■日本の会社は「家」である
終身雇用は日本の伝統だと思い込んでいたけれど、明治時代のホワイトカラーの平均勤続年数は3年ほど。転職も解雇も珍しくなかったという話には驚かされた。
封建資本主義という言葉、強い。。
お二人の引用する歴史・哲学・古典の知識の深さに、とにかく脱帽。最近、「要約」や「タイパ」がもてはやされる時代だけれど、結局は遠回りに見える読書や対話の積み重ねが、自分の血肉になっていくのだろう。
人文知は役に立つ!っていうより、 常識が何度もひっくり返る時代だからこそ、人文知がないと自分の足場ごと揺らいでしまんだよ、という危機感を感じた。
歴史も哲学も古典も、深く学ばないと自分のものにはならない。刺激と宿題をたくさんもらった一冊でした。

