あとの まつり "生を祝う" 2026年6月12日

生を祝う
生を祝う
李琴峰
同級生の「子どもがほしい」という言葉に どこか危うさを感じていた自分にとって、 作中の『産意の押し付け』という表現が すごくしっくりときた。 病気、事故、人間関係の挫折……心配事で 溢れ返っているこの世界に 子どもを産み落とす責任を、 親はどこまで「愛」という言葉で 包み込めるのだろうか。 ​本作の最大の特徴である 「胎児が自らの意志で生まれるかを選択できる」 という設定。 作中ではそれが人生の心の支えになると 表現されているが、 個人的には逆の恐ろしさを感じた。 死ぬほど辛い局面に陥った時、 「自分で生まれると決めたくせに」と、 逃げ道すら塞がれてしまうのではないだろうか。 2026年21冊目読了
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved