サブレとポッポの往復書簡 "おいしいごはんが食べられます..." 2026年6月12日

おいしいごはんが食べられますように
一見すると平和に見えるその職場。だけど、実は綺麗事だけで説明出来ない、どす黒くてドロドロした人間関係の深淵がそこにあって。 食べたときに感じる美味しさの、その感じ方を通して、主要になる三人の人物の違いを明確に描き出しているのが巧いなって感じました。 庇護されることを受け入れてそれを是として強かに職場に居場所を作り出した芦川さん。あざとさを是とせず、自分の矜持を大切に、そして正直であろうとし続けた押尾さん。無難に手堅く生きるために、理想と現実を切り離して生きることを是としつつ、本当にそれでいいのかと自問自答する二谷くん。 押尾さんの中に遥か昔の私を、芦川さんの中に少し前から今の私を見たような気持ちを、読み終えて改めて抱きました。 今でこそ多少は俯瞰して見られるようになったけど、綺麗事はいくらでも言えても、これが職場の現実なんだよねぇ、と今現在、決して平穏とは言いきれない今の職場を思いつつ。それでも、私はサバイブしていかなくちゃいけないから。
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