
あやさび
@ayasabi
1900年1月1日
編棒を火の色に替えてから
冬野虹,
四ッ谷龍
読み終わった
@ KIMAMA BOOKS(キママブックス)
冬野虹さんの描く詩も、俳句も、散文も、絵も、…その多彩な表現のどれも、蜘蛛の糸のように細くて美しく無駄がなく、素朴です。
そして、遊び心が目一杯散りばめられています。
「ぺろーん は
ギリシャのことば
運ぶということばのこころ
花は
あんとす
海は
たらっさ
たらっさあんとすぺろーん
と言うと
海の花を運ぶ
となるのかな」
『ぺろーん』より抜粋 p143
冬野虹さんのことばに触れると、わたしの底に眠っていた不思議の国が目を覚ますような、未知の感覚が刺激されます。
そして、夫であり俳人の四ツ谷龍さんによる解説もあり、より深く冬野虹の作品に染まることができます。
「外国語は、単なる趣味やコミュニケーションのためのツールではなく、彼女にとっては詩的想像と切っても切り離せないものだったということを示す詩であると言える。」p308
四ツ谷龍さんは、冬野虹の作品について、
「聴覚的表現によって視覚を表すというように、複数の感覚がクロスして活用されるところにある」
p326
と書いています。
こちらの本では、その体験を味わい尽くすことができます。
気づけば、寝る前に一読しないと気が済まないほどの中毒になってしまうかもしれません。

