
まほ
@maho0616
2026年6月13日
博士の愛した数式
小川洋子
読み終わった
私は物事に深い愛情と情熱をもって取り組んでいる人が大好きだし、そんな人の話を聞くことも大好き。だからこそ、この作品が好きだった。
博士の素敵なところは、とんでもなく頭がいいだろうに、物腰がとても低くて、「私」やルートの発見や発言を心から喜び、尊敬するところ。
こういう人こそ一流というんだろうなって思った。こんな人でありたい。
【好きな部分メモ】
※ネタバレ注意⚠️
「美しいと思わないかい?君の誕生日と、僕の手首に刻まれた数字が、これほど見事なチェーンでつながり合っているなんて」p.32
『風立ちぬ』の二郎さんを彷彿とさせるような知的な言葉選び…惹かれる…‼︎
「歯形だらけの鉛筆を握り締めていた。」p.59
なんかすごく好きな文章。
なんで小学生って鉛筆噛むんだろう笑
小学生のときの真っ白できらきらした日々を思い出させてくれる優しい文章。
「博士の授業でもう一つ不思議なのは、彼が分からないという言葉を惜し気もなく使うことだった。分からないのは恥ではなく、新たな真理への道標だった。彼にとって、手付かずの予想がそこにある事実を教えるのは、既に証明された定理を教えるのと同じくらい重要だった。」p.100
これですよまさに。
「君の利口な瞳を見開きなさい」p.180
「博士の思いは必ずしも行動によってのみ表わされるとは限らず、目に見えない形で伝わってくることも多かった。しかしルートはそのすべてを漏らさず感じ取っていた。
当然な顔で受け流したり、気付けないままにやり過ごしたりせず、自分が博士から与えられているのは、尊くありがたいものだと分かっていた。」p.200
物語全体を通して、ルートはなんて知的で論理的で優しい子なんだろうと感心。
ルートからはたくさん学ぶことがあった。




