けんたろ "三体3 死神永生 下" 2026年6月13日

けんたろ
けんたろ
@kentaro
2026年6月13日
三体3 死神永生 下
三体3 死神永生 下
ワン・チャイ,
光吉さくら,
劉慈欣,
大森望,
泊功
ついに終わった…。 なんという壮大なスケール。 三体人との初めての通信から、こんな終わり方になるなんて、まったく想像できませんでした。空間的なスケールと時間的なスケールが大きすぎて、読了後茫然としてしまいました。 途中、三体人が存在感を消す場面もありましたが、最後に重要な役目を果たしているのも良かったです。 特に語りたいのは、やっぱり雲天明です。 雲天明の物語解読の件、面白かったなぁ。 これまでとはちょっと違ったギミックで、楽しかったです。 そして最後の登場。あれは切なかった。結局会えなかったけど、プレゼントはしっかり届いたし、程心の運命を大きく変えましたね。 プラネットブルーでもうすぐ会えるっていうところで暗黒領域に捕まってしまう。そして、そこからの脱出でほんとうに大きな時間が経ってしまう。 なんて切ないんだろう。胸が苦しくなりました。時間というものがこんなにも残酷なのかと、強烈な印象を残してくれました。 暗黒領域っていう設定もすごく良かったです。 SFものって、すでに光速船が運用されてるものが結構あるかなと思うんですが、本作では光速に達することの難しさや実現させるための原理、光速に到達することで起きる問題にも言及されてて、すごく視野が広がる経験になりました。曲率ドライブを思いつくまでの流れも最高でした。これも雲天明の話した物語がベースとなっています。この男、初登場時はこんなにできるやつじゃなかったと思うんだけど…。 あと面白かったのは、次元攻撃ですね。 二次元空間に落とされるという新感覚の恐怖でした。 しかも、もともと宇宙は10次元ぐらいの世界だったのが今の3次元まで落ちてきたっていう話、グッときました。光の速度についても、元々はもっと早かったけど暗黒領域だらけになって今の速度まで落ちてきたんだよっていう、その考えはなかった!すげーっ!となってしまいました。 本当にこの作品って作り込みがすごいし、空想の部分の説得力も脱帽です。 本作で本編は終了したわけですが調べたところどうもまだあと二作あるみたいですね。『三体0』と『三体X』という謎の作品が…。しかも『三体X』は作者が違うという…。どういうことなんでしょうか?でも、ここまで来たら全部読んでしまいたいと思っていますので、もう少し三体世界に浸っていられそうです。
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