
Michika
@0610shun
2026年6月13日
爆弾
呉勝浩
読み終わった
爆弾魔と警察の舌戦、
警察官一人一人の正義とか仕事に対する心情描写。
映画鑑賞の後に読むとそのどれもが
より鮮明に心に迫った。
「自分勝手こそ、人間の真実」と
スズキタゴサクは言った。
孤独、偏見、差別、無関心、
人間の心に必ずあるもの。
協調と調和のバランスが大事だからと、
集団や社会の中では出さないもの。
タゴサクみたいに0か100かではなく、
絶妙なバランスを保ちつつ存在しているもの。
それが「もういいや」と弾けた時、
自分はどうなるのか?
その爆発を押し留めているものは何か?
他者を見下す世間が生み出した
スズキタゴサクという怪物によって
意識の中に潜む光と影が
両極面から対峙するように責められ、
個と集団が結び付いている深い所を抉られた。
「最後の爆弾」は物理的なものではなく
事件を通じて自分たちの心の中に植え付けられた
悪意という名の時限爆弾なのではないか。








