Anna福 "奪い尽くされ、焼き尽くされ ..." 2026年6月13日

Anna福
Anna福
@reads--250309
2026年6月13日
奪い尽くされ、焼き尽くされ (Shinchosha CREST BOOKS)
ハートウォーミングな話は一切ない。 けれど全編読むと、人間とは、と原始的なレベルまで掘り下げられていく感じが面白い。 一番好きなのは、83歳の老人が主人公の「目に映るドア」。 老人がポーチで観察していた女性の部屋で、もぎたてのトマトを食べる場面が印象的だった。「午後の風で、トマトで濡れた唇とあごがぞくっとした。」という一文に、老いのなかにわずかに残る生への前向きさや願い、煌めきのようなものを感じる。 「ヒョウ」は、やはりラストの張りつめた緊張感が良い。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved