奪い尽くされ、焼き尽くされ (Shinchosha CREST BOOKS)

8件の記録
Anna福@reads--2503092026年6月13日読み終わったハートウォーミングな話は一切ない。 けれど全編読むと、人間とは、と原始的なレベルまで掘り下げられていく感じが面白い。 一番好きなのは、83歳の老人が主人公の「目に映るドア」。 老人がポーチで観察していた女性の部屋で、もぎたてのトマトを食べる場面が印象的だった。「午後の風で、トマトで濡れた唇とあごがぞくっとした。」という一文に、老いのなかにわずかに残る生への前向きさや願い、煌めきのようなものを感じる。 「ヒョウ」は、やはりラストの張りつめた緊張感が良い。




Anna福@reads--2503092026年6月12日まだ読んでる涙目のアメリカ中年男性の話が続き…うーん、どうしようかなと思っていたら、少年が出てきた5話目、『ヒョウ』は既読でした。 新潮クレストブックス「美しいこども」に収録。この短編小説ベスト・コレクションはかなり好き。



Anna福@reads--2503092026年6月9日読み始めた読んでる1話目読み終えて。 二日酔いで仕事をして依頼主に怪我をさせ、知り合った中年女性との浮気が妻にバレて家から追い出されたろくでなし男のダラダラした海の家での日々、でした。



DN/HP@DN_HP2026年2月11日かつて読んだarchive「他愛のない出来事という名の布を織ることに戻るんだ。本当に眠れない夜に俺が覗き込む、後悔の奈落の上に、その布は実に薄く掛かっている。」 「こうした幸福な瞬間がごくたまに訪れる時、俺たちは、憎しみを分かち合うときのように、情熱的かつ一心に喜びを分かち合える。」 その布の下の後悔や幸福な瞬間、一言では表せないけれど特別な時間。それらを人生から切り取って、もしくは切り取ったように、書く。切り取ったということは、つまり両端は開いていて、物語は当然解決もしない。そこには人生につきものの拭いきれない不安や不安定さがあるけれど、その語りにはまったく湿り気がなく、苦笑のようなユーモアも同時に漂っている。この感じが「アメリカの短編小説」なのだ。と最近思っていて。その言葉を使うときにもたせている意味は結構曖昧で、友達にはギリで通じるような感覚的なものだったけれど、これが「アメリカン・ショート・ストーリーズ」なのだとしたら、多分その意味でも間違ってなかったぽいなと思う。 「アメリカの短編小説」というのは、ある種のラップ・ミュージックにも近いと思っていて、「ブルースすら生まれない、とほうもない荒涼のなか」ではラップ・ミュージックが流れているのだ。というのも結構いまのアメリカぽい気がする。と、こじつけたりもしたくなりました。











