
りら
@AnneLilas
2026年6月13日
人よ、花よ、下
今村翔吾
読み終わった
聴き終わった
日本史
南北朝時代
@ 自宅
今村翔吾作品は『イクサガミ』シリーズ、『茜唄』に続いて3作品目。
足利直義&高師直視点の『極楽征夷大将軍』に対して、こちらは楠木正成の嫡子・正行を主人公に据えて南北朝時代の動乱を描いた作品。
上巻の序盤は、正行が母に楠木党をめぐるある決断を告白する前段として、父との別れを語って聞かせる場面が続くため、『茜唄』の各章冒頭を思い出して実は話のメインは息子から見た正成なのかと思いきや、いやいや正しく正行の生き様だった。
例によって自分の知り得る南北朝の知識は逃げ若(しかもまだ最後の数巻は未読)がベースなので、楠木正成、高師直・師泰兄弟だけではなく多聞丸すらも逃げ若の作画で脳内再生されてた(アニメ2期では多聞丸もちょこっと出てくるはず…!)。
楠木正成と正行、後醍醐天皇と後村上天皇、さらに言えば坊門清忠と親忠、北畠親房と顕家らの、悪党、天皇家、公家というそれぞれに生まれついての運命を抱えて疾走する父と息子の物語でもあった。
逃げ若で正成が時行に託した兵法の書の下書き(?)に坊門殿への恨みつらみが書いてあったのが印象的だったので、正行と親忠とのやりとりは興味深かった。
逃げ若関連で言えば、中先代の乱は全く触れられないものの、瘴奸=平野将監の顛末も出てきたことめ、逃げ若の瘴奸は序盤の中ボス、かつ歴史ifとしてすごく面白い史実キャラの改変だったと思ったり。
後村上天皇の危機を救う「妖対峙」のあたりが聴いてて最も血湧き肉踊った。
5年前、コロナ禍で宝塚から遠ざかっていた時期のたまきちの退団公演「桜嵐記」の主人公がまさに楠木正行で、上田先生の宝塚での最後の作品だし、今見るとキャストが興味深いからいつか配信で観てみたい。
オーディブル2.15→2.3倍速。