人よ、花よ、下

7件の記録
- ふくとみー@fukutommie_books2025年5月10日読み終わったあまり馴染みのない時代だったけど、キャラ立ちした描写が助けに。 後村上帝はかっこいいし、灰左や新発意や香黒はかわいい。 だからこそ、最終章の切なさたるや。
- ユメ@yumeticmode2025年5月8日読み終わった感想父・正成を死に追いやった張本人とも言える坊門清忠。その子・親忠と邂逅を果たした多聞丸が、徐々にわだかまりを解き、平和を実現させるべく道なき道を切り拓くのを助け合う姿に胸が熱くなる。元来さほど気の強くないであろう親忠が多勢に無勢の中で勇気を振り絞るのに、何度となく想いが込み上げた。 そして、後村上天皇との出会いもまた、多聞丸にとって、否、お互いにとってかけがえのないものだった。共に「英傑の子」としての生き方を強いられていた二人が、「生きたい」という願いを共鳴させ、苦しい状況の中で「この日ノ本に生きる全ての者の光に」と誓うのに胸が詰まる。 南北朝の動乱の行末を知っているだけに、残りのページ数が少なくなるにつれ辛くなったし、分かっていてなお「どうか」と祈らずにはいられず、最後は涙してしまった。今村さんらしい、読む者の感情を熱く掻き立てる作品だった。
- あきたさん@akita_32025年4月28日読み終わった最後のたたみかける展開には涙がほろり。 湊川の戦いで生き残った者、出陣が叶わなかった者。帝の為に尽くす者、あの日の無念を晴らそうとする者、、様々な想いを北朝にぶつける。涙無しには読めなかった。 童の神の最後の場面と重なる部分があってよりグッとくるものがあった。 またいつかゆっくり読み返したい。