読書日和 "風待みなと博物館" 2026年6月14日

読書日和
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@miou-books
2026年6月14日
風待みなと博物館
「装幀素敵~」「博物館が舞台?好きそう!」という気楽な気持ちで借りてきた一冊。 読み終わってから改めて表紙や小道具を見返すと、「ああ、そういうことだったのか」と気づくことがあって二度楽しい。 舞台は架空の町・風尾町。あまりに風がなく、いつも船出を待つことから「風待ちの港」と呼ばれる、瀬戸内に面した穏やかな町。 もう、この「穏やかな海辺の港町」という設定だけで心をくすぐられる。 主人公は、風尾町の歴史が詰まった小さな博物館で働きながら、緩やかに自分自身の歴史とも向き合っていく。 派手な事件が起こるわけではない。物語は淡々と進んでいく。でも、折に触れて描かれる自然や町の景色に、読んでいるこちらの心もふっとほぐれていく。 特に終盤の「星」にまつわる話は、個人的にど真ん中。あまりに好きで、思わず手帳に書き写してしまったほど。 読み終えたあと、星のよく見える場所へ旅に出たくなった。
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