
ooinaruisan
@ooinaruisan
2026年6月14日
葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
読み終わった
audible
6/14 オーディブルにて。声が乾いた吐息混じりに色っぽくて、引き込まれる。
6/15 半分まで、サブリナが案内してくれるとこまで聞いた!まって!面白すぎる!将虎かっこいいけど不可解なところも。バラバラな断片が徐々に繋ぎ合わさるという気配もまだ特にない。謎が長い割に引き込まれる。
6/16 完聴。途中までかなり盛り上がってた。ナレーターの声が良い。良すぎた。事前に「がっかり」というレビューをちらほら見かけていたのでなぜだろうとは思っていたが理解した。聴き終わって冷静になってくると、なかなか。
でも著者がこの物語に何を託したかったのかは分かった。力強さがあった。これはミステリーではなく愛の物語だなと聴き終わった今は思う。オチが期待外れと言えば期待外れではあるが、著者が描きたかったものと読者が見たかったものに食い違いが発生しただけのことかなとも思うから、星5で。
個人的に今、「人を愛したい」という理由で人間の変な部分を積極的に見にいこうと色んな小説を摂取しているので、これはなかなか良かった。人が人を愛するということの不可解さと切なさと愛おしさをたくさん摂取できた作品だった。聴き終わった直後は「年寄りの説教を聞かされただけだったのか?」という冷めた感情が強くあったが、そうではないかもしれない。なんだかだんだん心が温まってきた。不思議なものだ。ミステリーと期待して落とされたという場合でも、彼らの持つ愛の物語に目が向くとまた評価が変わる作品な気がする。もしかしたら。
以下、なぜこんな感動しているのかただの自語り
私は対人関係に非常に潔癖なところがあり、どれだけ仲の良い友達相手でもずっと一緒にいるとなぜか気持ち悪くなるという現象がある。原因が分からないので改善のしようもなく、軽蔑される悪癖なのも理解しているため誰にも相談できずにいる。恋愛も当然だめ。しかしある時ふと閃いたのが、私は普段哲学や神学などから「人間はそういうものだ」となんとか型として理解しようとしていたが、それだけでは足りなかったということ。ミクロな視点が足りていなかったのではないかと。人を人たらしめる部分を受け流せる力がついていないから相手を受け入れられずにいるのではないかと突然思った。なぜなら家族相手には長時間一緒にいても気分の悪さが出ることはないから。親友や好きな男相手はだめな割に別に好きでも嫌いでもない家族とは平気なのは、家族に対して「そんなもん」という諦めがあるからではないかと。
だから小説を読もうとなった。それも男性作家が書いたのを。
この作品はそのひらめきが降りてから適当に再生したものだった。
ここでは古屋節子という本当にどうしようもないババアを、将虎は愛した。フィクションだろうが、彼に彼女を愛させようとした人間が、この世には存在している。
節子のこと以外にも、何人か出てきたね。人が人を愛するということの理解が少し進んだような気がした。
知らんがなすぎて恥ずかしいので書くか迷ったが、まあ未来の私へのメモとして。

