
汐見
@siomi250927
2026年6月14日
一色一生
志村ふくみ,
高橋巌
読み終わった
染織家・志村ふくみさんのエッセイ。
植物から色を抽出し糸を染める中での気づき、藍建ての難しさ、灰汁の重要性、織りに見る哲学など。
ふくみさんの染めと織りの着物を調べてみると、おお……!となる。実物を見てみたい。今後の展覧会のアンテナを張っておこう。
個人的に色彩関係に興味があるので面白かったし、自然や美といった大きなものに向き合い続けた人の深みを感じる。読書好きでもあるようで、全体に軽やかさも感じる文章。
p.13
"色はただの色ではなく、木の精なのです。色の背後に、一すじの道がかよっていて、そこから何かが匂い立ってくるのです。
私は今まで、二十数年あまり、さまざまの植物の花、実、葉、幹、根を染めてきました。ある時、私は、それらの植物から染まる色は、単なる色ではなく、色の背後にある植物の生命が色をとおして映し出されているのではないかと思うようになりました。それは、植物自身が身を以て語っているものでした。こちも側にそれを受けとめて生かす素地がなければ、色は命を失うのです。"




