
しをに
@remnkkswn60306
2026年6月14日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
アンディ・ウィアー,
小野田和子
再読完了
2巡目にしても、最後の方にはページを繰る手が急いてしまって、宇宙の理屈も光も速度も何も頭に入ってこなかった訳ですが、それでも最後の最後の最後に、あまりにもシンプルで基本でそれゆえに突破の方法も見当たらなかった、それこそ地球上と同じ大問題について、タウメーバ食おう!でひっくり返してくるのは鮮やかだと思うし、それで解決したのはギリギリ繋ぐ命と縁と記憶と心という細い細い線であって、そのあとに彼が一人戦い抜くこと日なった日々の過酷さは全て想像するしかないこととか、とにかくバランスが上手い。ずっとずっと、上手い……って唸りながら読んでた。
やっぱり私は原作のこの終わり方が好きだ。歳を重ねたグレースが、さらに年を経た地球に、もしかしたら帰るのかもしれないとさらっと言葉にすることも好きだ。いつからでもどんなことても選べると思えるのは、奇跡の糸を技術と知識と閃きでギリギリ手繰り寄せ続けた者の傲慢であり誠実であると思う。
はー面白かった。強い本だった。2巡したので次は人に貸して読んでもらおうと思います。2冊並んで旅しておいで。

